『はぁ…』


「どうしたのNaoさんっ
哀愁漂うため息なんてしちゃって!!
大人の色気むんむんだねっ」


『沙我くん
めんどくさいよ…』


「ひどいっ」


『はぁ…
俺、五月病なのかな
憂鬱だよ…』


「元気だしてNaoさんっ
俺いつでも慰めちゃうよ?!
むしろぜひっっ」


『はぁ…
俺は五月病…
沙我くんの頭は五月晴れ
足して2で割れればいいのにね』


「割ることは出来ないけど
足して1つになろうよ!!
おいでっ」


『ふふっ
沙我くんってほんとバカ~』


そう言いながらも
俺に抱きついてくれるNaoさん


「俺はNaoさんにだけバカだからいいんだよ」








私の脳みそは五月晴れ
体は五月病orz
「さぁ皆の衆、私の話を聞きたまえ」


「戒、ここのリズムなー…」


『あぁ、ここはね
葵くんちょうど良かった~あのね、』


「あー、はいはい」


「戒くんさぁ」


『なぁに?』


「私の話を…」







「無視か…




ムスカ…




人がゴミのようだ!!」


(おい、誰か麗の相手してやれ)


(嫌やわ、絶対火傷する)


(俺もパス~)


(ごめんね)



「パズ~っ!!」







私は何をしたかったのだろうww
前に車が止まっています


その車は信号が青に変わってもなかなか発進しません


クラクションはいつ押しますか?



「「「すぐ押す」」」


「流鬼とか発進するまで押してそやな
プーって」


「丼は動くまで連打してそうだけどな」


「うぜぇww」


「れいたはあれだろう??
パッパラパッパ
パッパラパッパ
パーラパーラパッパパッ」


「音おかしくね?」


「何でラッ●のマークやねん」


『れいちゃんのクラクション凄いね!!』


「んな音鳴らねぇよ!!
麗と戒くんはどうなんだよ」


「ふむ…
まずクラクションがない」


「「「は??」」」


『どうして?』


「クラクションを鳴らさずとも
馬が鳴いてくれるからな!!
ヒヒーンだヒヒーン」


「…嫌やわ」


「後ろ向いたら馬とかびびる」


『凄いね…』


「戒くんはどうなんだよ?」


『俺はね、待ってるよ』


「イラつかねぇ?」


『まぁ、あまりに遅かったら
俺が後ろから押してあげるよ』


「ん?」


『俺が、ドンっとね』


「それ、事故じゃね?」


『親切だよ?
動かないとか迷惑極まりないからね』


「おぉ…」


「ブラックな一面を見た気がしたわ」


「で、これが何だべ?」


クラクションを押す早さで攻撃性を見るんですが…


解答に2人当てはまらない…


「まぁ2人共厄介なことに変わりはないけどな」


「俺ら攻撃的だけどましだしな」


『えーっ
俺たち凄い穏やかなのにねぇ』


「まったくだ」


「ま、常識人かどうかだな」






真っ当な人は
この中にはいない←
『攻めの反対の意味はなーんだ?』


「そりゃあ受けだろ」


『え…?』


「タチの反対聞いてんじゃねぇの?」


『…タ、チ??』


「ネコだべ?」


「正解~」


『わかんないよっ
攻めの反対は守りでしょ?!』


「こいつらに真っ当な答え期待したらあかんて」


『じゃあどうしてタチの反対はネコなの?
犬にも反対があるの??』


「さぁな~」


「うっさんにでも聞いてみろ」


『いじわるっ
あ、うっさ~ん!!』


「何だね」


『犬の反対は何??』


「ぬい」


『え…?』


「ぬ、い」


『うぅっ
そういうことじゃないもん皆意地悪だっ!!』








うっさんの回答はありえないなwww
ふわふわ
フワフワ

手を伸ばせば逃げるように飛んで

掴もうとすれば
簡単に割れてしまう


ふわふわ
フワフワ飛んでいる


まるでシャボン玉みたい


近づいたり
離れたり


気まぐれで
でも繊細で


俺は少しでも強い風に飛ばされないよう
隣に居ることしかできなくて


力になりたい


って伝えても


「お前は俺の隣に居るだけで十分なの」


って笑うんだ


ふわふわ
フワフワ

シャボン玉


お願いだから
手の届かないところまで飛ばないで


俺の知らないところで
割れてしまわないで



ねぇ、流鬼…