ぽかぽかと暖かいお日様に

ふわふわ浮いてるような感覚


瞼が重くて仕方ない


『ふわぁ…』


噛み締めきれなかった欠伸は
俺の意識と一緒に青い空に飛んで行った


「ひつー?」


ぽかぽかと暖かかったお日様は傾いて

ふわふわ浮いてるような感覚は弾けた


『ん…ぅ』


いまだ重たい瞼を押し開けば


「風邪ひくよ?」


お日様に負けないくらい
温かい笑顔


『…起きぅ』


「ほらしっかりしてよ寝ぼすけさん」


『むぅ…』


「でも
こんなに暖いと眠くなるね」


『ん…』


「だからと言って
仕事はさぼれないからね
さ、行くよ」


寝ぼけ眼を擦ろうとすれば

咲人の叫びと共に腕を取られた


「顔、ぐちゃぐちゃになるよ」


『あ…』


今自分は
撮影中でフルメイクなことを完全に忘れていた


春は危険に満ちている


『ふわぁ…』


「柩~口閉じて」


スタッフさんにまで注意されたし


『春は誘惑ばっかりだ』