こんな指輪1つで
永遠に君を繋ぎとめられるなら

俺はいくつでも贈りたいよ





柩と付き合いだしても止まない告白

何度も何度も言っているのに


もしかしたら自分を選んでくれるかもしれない

だってさ

どうすればそんなことを思えるのか


「モテる男は羨ましいねぇ」


「うるさいから
俺、本気で困ってんだから」


「じゃあ指輪かなんかしてアピールすればいいじゃねぇか」


「指輪?」


「柩にも渡してペアにすれば
あいつも喜ぶんじゃね?」


「たまには新弥もいいこと言うね、」


「たまにかよっ」


俺は新弥に言われてすぐ店には行ったものの

学生の身分では高いものは買えない

店にあるもので一番安い指輪しか買えない自分が情けなかったけど


(プレゼントは気持ちだよな)


自分に言い聞かせた





学校の帰り道
いつものようにひつと手を繋いで帰る


「ねぇ、手だして?」


『手?
はい』


いつも
俺がひつの右手を握っているため
ひつは自然と左手を出した


「はい、プレゼント」


『え…』


左手くすり指にはめられたシルバーリング


『ど、うしたの?』


「虫除け対策、かな

ひつも俺にはめて?」


そう言ってもう一方のリングをひつに渡す


『うん///』


ひつは顔を真っ赤にしながら俺の指にリングをはめてくれた


「ありがとう」


『お礼を言うのは私の方だよっ

ありがとう咲人』


何度もお礼を言っては嬉しそうにしながら何度も指輪を眺めていた


「そんなに嬉しい?」


『うんっ
咲人からのプレゼントなら何でも嬉しいけど///』


指輪は特別みたいな気がするの


顔を真っ赤にして言う柩はやっぱり可愛いくて


(次に渡す時は
もっとしっかりしたものをあげよう)


大切な人だから
適当なものですませたくない


今俺に出来る精一杯はこのぐらいだけど

いつか精神的にも経済的にも君を支えられるようになったら

今度はちゃんとした場所で
愛を誓い、指輪を交換する


俺はそう
自分のくすり指に輝る指輪に誓った