「うわー…」


委員会が終わり
窓の外を見れば大粒の雨


「傘持って来てないのに…」


「俺の傘に入れよ」


同じ委員会の新弥が声をかけてくれたけど


「そんな小さい傘に男2人だと濡れるだけだろ…

気持ちはありがたいけど
もう少しマシになるの待つよ」


「それもそうか」


じゃあなと言って帰って行く新弥を見送ってから

荷物を取りに教室へ向かう

外はさっきよりも激しい雨で


「新弥と帰るべきだったか…」


暗い気持ちで歩いていると
とっくに下校時間は過ぎたはずなのに明るい教室
中を覗けば


「ひつ?」


『あ、やっと委員会終わったんだ』


待ちくたびれちゃったと笑う柩


「どうしたの?」


『咲人、傘持ってなかったから…

一緒に帰ろうかなって、』


「わざわざ待っててくれたの?」


『う、ん///』


「ありがとう!!」


『傘、1つしかないから…
一緒に入れてくれる?』


恥ずかしそうに顔を伏せて言う姿が
とても可愛いくて


「ひつと相合い傘とか嬉しいよ」


と返せば
これ以上ないくらいの赤い顔


ほんと可愛いんだから
例え相合い傘に照れまくったひつが話せなくて
一方的に俺が話していたとしても
俺は柩と

1つの傘で帰る

ことが嬉しかった


家に近くなった頃には雨はやんで


『あ…
咲人見て、』


柩の指さす方を見れば
みずたまりに写った七色に光る虹


『きれいだね』


「うん」


まぁ柩とだったら
なんでも綺麗に見えるんだろうけど


『さ、きとっ?!』


「家までこうさせて?」


閉じられた傘
空いた方の手でひつの手を握る


隣では真っ赤な顔の柩
空には夕日も顔を出して


柩とどっちの方が赤いかな

なんて考えてる自分がいた