俺、こんなとこで何してんだろ…

こんな惨めな思いするぐらいなら


いっそ殺してくれた方が幸せだった…


ザァザァと降る雨が冷たすぎる


一瞬の出来事だった

知らない男にボコられて
犯された


怖かった
声も出なくて


ただ羞恥に耐えるしかなくて

耳元では荒い息


『う゛っえ、』


思い出すだけで
吐き気がする


今も俺は
自分の股から流れる
誰とも解らない白濁色のものを流しながら横たわっている


『このまま…』


雨にうたれ続けたら

俺は死ねるのかな?

酸性雨とかでも何でも
今じゃあずっと
俺より綺麗だろうし


瞼を閉じて
俺はすべてを拒絶した


耳に入ってくる
雨音だけを除いて


っ、い…
か!


誰かの声がする

俺死んだのかな?


重たい瞼を押し上げると
光で溢れた世界


「大丈夫か?」


『っやあぁぁっっ』


「落ち着け、俺は何もしねぇよ」


あぁ神様、
俺は死ぬことすら許されないのですか…


「一応見えるとこは手当てしたんだが
まだどこか痛むか?」


『い、え…』


そう言われて体を見てみると
体が綺麗になっていて


『て、あて…
してく、れた?』


「おぅ、ほら飲め」


手渡されたのは
ホットミルク


飲むと
ふんわり俺を包んでくれる温もり


温かい
俺…生きてる


生きてて良かった…

『あ…あ、ぅ』


お礼を言おうと思ってるのに

なのに

涙が止まらなくて
言えない


「怖かったな、思いっきり泣け」


あぁ優しさが
雨のように降ってくる

さっきまでとは違う温かい雨


優しい優しい雨


『、とっ、ありがとう…』


「気にするな」


俺を助けてくれた人は玲汰さんというらしい


温かいミルクのせいか
俺の心も凄く温かくなって


とくんとくんと波打つ心臓


さっきまで
あんなに怖い思いをしたのに

不思議と
まだ玲汰さんと一緒に居たいと思う自分が居た