「ひつ、こっちはやくっっ」


『まってよ、よみ』


小さい頃からずっと一緒だった僕ら


「ひつ、ここのことだれにもいっちゃダメだからね!!」


『うん!!』


小さい僕たちの

小さな小さな秘密基地は


どんな部屋にでもある
何の変哲もない


押し入れ


だけど2人だけの

秘密の場所


他の友達にも
もちろん親にだって言っちゃいけない2人の2人だけの約束


秘密を共有する感覚は堪らなく嬉しくて楽しくて
少し大人になった気すらした


『あの頃は学校から帰るとすぐに
2人で押し入れに籠もって遊んでたなぁ…』


「ひつ?」


『ん??』


「急に笑いだすから」


『うそ?!』


「ほんとほんと
もしかして1人でえっちぃこと考えてた?」


『なっ///
黄泉と一緒にしないで!!』


「ぎゃはははは」


『もう…

ただ、俺たち小さい頃から何も変わらないなぁと思ったら可笑しくなっただけ!!』


「えー変わったじゃん!!
だって、俺たちは友達じゃなくて」


恋人でしょ?


その顔は反則だよ黄泉…

ふざけてたはずなのに
急に真面目な顔して言われると
顔が凄く熱くなる

ー黄泉のバカ格好いいって思ったじゃん


『///っか、関係じゃなくてっっ

俺たち小さい頃から何かあるとこうやって押し入れに籠もるなって…』


「なるほどねww
でも俺たち小さくて良かったと思わない?」


『どうして?』


「デカかったら
こんな狭いとこいくら恋人でも辛いじゃん

身動きもとれないし」


『あはは確かに』


「俺、初めて小さくて良かったって思えたし」


『単純なんだよ黄泉は』


「ひどーいっ」


小さい頃からの秘密基地は今でも変わらずあって


「ひつ…」


『んぅっ///』



背徳色で彩られた
2人の秘密基地は

今では甘い愛の巣






[長靴とレインコート]より