『久しぶりの登場ですっ』


「放置しすぎてログインできねぇで焦ってやんの
馬鹿なやつだべ」


「まったく優雅じゃないね
もっと美しく…
私のように薔薇のように…」


「お前も阿呆やわ」


「話が全然前に進まないんですけど!!」


「うるせぇちび」


「そうやわちび」


「そうだぞこちび」


「だあぁあぁぁっ
ちびちびうるせぇっ何だよこちびって!!」


『まあまあ…
今はそのことは隣に置いといて』


「置いとくの?!」


『40000hitですっ
皆…せーのっ
ありが
「Thank you
「Rock you
「おおきに~
「ありがたしっ」」」」とう…?

皆バラバラ…』


「それもまた個性」


『いいの…かな
いいよねっ
個性だよね!!
こんな感じでこれからも流れちゃうので優しい目で見てください』


「いいのかよ」


「いいんだべ」


「いいんちゃう」


「HAHAHA☆」


『ばいばいっ』
コツンと手の甲を
麗の手の甲に当てる


すると麗は返事をするように
人差し指で手を繋いでくれる


俺はまた
今度は手のひらを
麗の手のひらに合わせる


そうすれば
麗は俺と手を繋いでくれる



いつの間にか
合図のようになった行動


手を繋ぎたくなった時の
小さな合図



『ふふっ』


2人しか知らない
2人だけの秘密


そして最後に麗は言うんだ



「あまえんぼ」
灰色の雲に覆われた空

今年も橋はかからないの?



『今年も駄目なのかなぁ…』


「何が?」


『今日さ七夕なのに曇りだなって』


「あぁ、織り姫と彦星ね
戒くんロマンチックだねぇ」


『なっ///
からかわないでよ』


「まあ、年に1回だけだもんな会えるの」


『俺だったら堪えられないかも…』


「へぇ…でも、

俺なら川を泳いででも
お前に会いに行くよ」


『…っ///』


流鬼は卑怯だ


「戒くんは俺に会いに来てくれねぇの?」


そんなの
答えなんて1つしか無いのに


『…行く
俺だって何してでも流鬼に会いに行くよ』


だって何よりも
大好きな貴方だから


「さんきゅ」



7月7日
空に輝く恋人たちが愛を語れますよう
「Naoさあぁあぁん好きだよおぉぉう」


『はいどうもー』


(流した)
(流した)
(流したんだな)


「Naoさんは?
俺のことどう思う??」


『んー…』


「ねーってば」


『うんー…』


「とうっ!!」


ーガンッ


ーゴツッ


『いったーい
何するの沙我くんっ』


「Naoさんが無視するからっ」


『何がっ』


「Naoさんが俺のこと好きか心配なのっ」


『はあ?!』


「だから好き?」


『好きも何も
嫌いだったらリズム隊組んでないよ』


(あれ、
Naoさんと沙我は付き合ってんの?)
(いいや)
(片思い中なんだな)


「じゃあ音楽だけじゃないリズムも一緒に『あ、そろそろ練習始めない?』


「だか『練習しようよ』


「はい…」


(Naoさん分かってて最後まで言わせないんだ…)
(怖ぇー…)


「くっそー
明日こそはNaoさんに愛の言葉貰ってやるっ!!」


(でも沙我様は気づかないんだな)
((ほら、あの子頭弱い子だから))





久しぶりに…
ごめんね沙我様☆
夢を視たの


遠い遠い国の
誰も知らない街で


俺は独りぼっち


寂しかった



「そっか…」


『いっぱいいっぱい
咲人の名前を呼んで探したのに

咲人はどこにもいなかったの』


「ごめんね」


『離れちゃやだ』


「約束守れなかった」


『約束したのに』


「ごめんね」


『嘘つき』


「柩帰ってきて…」


『ねぇ、どうして俺は
夢から覚めても
独りぼっちなの?』


「柩…」


『寝ても覚めても独りぼっち



ねぇ、咲人はどこにいるの?


いつだって柩の隣にいるよ



すれ違う2人
離れてしまったのはどっち?