スピカです。![]()
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去年、実家の片付けをしました。
父と母が大切にしていた家![]()
私たちきょうだいを育ててくれた家。
きょうだい三人で長い時間をかけて
話し合い、家を売ることを決断しました。
父亡き後、一人で住んでいた母も
亡くなり、誰も住まないまま
二年以上経ってしまいました。
手放すと決めてからは大忙しでした。
実家の近くにいる私が平日に片付けをし
週末は三人で片付けをしました。
お父さん、お母さん、家を残せなくて
ごめんねと三人でため息をつきながら![]()
きれい好きな母はいつも掃除をし、
どこもかしこもピカピカ
に磨き上げ
いつ行っても整頓されていました。
が、しかし…。
出るわ出るわ。大量の
物。物。物…。
いやいやいや。この家の収納力には
驚きました![]()
大工さんに注文して好きなように
作った昭和の家。
巨大な押し入れ二つ。
大きなクローゼット二つ。
クローゼットの上にも収納。
和室の一つは床の間の下にも、
収納スペース。
私が使っていた洋室はなんと
出窓の下にもたっぷりと物が
入る様になっている。
キッチンには大きな食器棚二つ。
壁の二面に吊り戸棚がびっしり。
いっぱい入る床下収納。
更に各部屋に複数あるタンス
大きな本棚、勉強机、鏡台。
この中に全てびっしりと物が入っている。
私たちきょうだいは絶句しました![]()
几帳面な母はほこりをいやがり全て
一つ一つ紙で包みビニール袋に入れて
きれいにしまっていました。
(包みだけで大量のゴミ)
そして新品のまま箱に入っている物の
あまりに多いことにびっくり。
服も、アクセサリーもカバンも食器も
大量の新しい物をしまい込んでいたのです。
つつましく暮らしていた母は、いつか使おう
と思いながらきれいな物は大事にしまって
一度も使わずに、逝ってしまいました…![]()
主の居ない空っぽの家は、父や母の物
だけでなく私たちが生まれてからの歴史
まで静かにひっそりと守っていたのです。
私の赤ちゃんの時のおぶいひも、おひな様、
七五三の帯、幼稚園の出席ノート、小学校の
分度器、三角定規、ハーモニカ
りぼんやなかよしの付録。
家庭科で作った割烹着、学校で描いた絵
版画、賞を取った硬筆。
中学校のセーラー服、通学かばん、高校 の制服
日記、美術で作った作品、若い頃中国で
買った兵馬俑トランプまで![]()
私たちが使っていた物を捨てられなかった
やさしい母を思って涙が出ました![]()
結局全部捨てましたが、高校一年の時の
日記だけは捨てずに持って帰ってきました。
子供達にはとても見せられない恥ずかしい
ことも書いてあるし、思春期の頃の父親への
不満も描いてありました。
当時の私が作った童話も見つかり
なかなか面白くて片付けの手を止めて
読みふけりました![]()
主人公の女の子、みのりがお父さんに
夢を語ると、ことごとく否定される
シーンがありました。
「そんなの無理に決まってる」
「お前に出来るはず無い」
「そんなに甘くない」
ああ、思い出した…。
お父さんはそういう人だった。
15才の私の心の叫びがそこにありました。
でも童話の中で
「みのりはそんなお父さんが嫌いです。
でもお父さんは、大人の厳しい世界で
生きているから仕方ないのです」
とちゃんと書いています。
なんだか笑ってしまいました![]()
でもこれ、大人の厳しい世界?を知って
しまった私が、子供達に言ってきた
言葉ではないか?
結局自分も同じ事をしてきたのだなと
考えてしまいました。
父もきっと子供を守りたかったのでしょう。
片付けは、過去の自分と向き合う時間でも
ありました。
そして子供の頃の私に、
「大事な気持ち忘れてない?」
と言われた気がしました。
ちょっぴり甘酸っぱい何かを
思い出す時間でした![]()
“Having a home and people who care…it’s the most beautiful thing in the world.”
「家があって、自分を気にかけてくれる人たちがいる…それは、世界でいちばん美しいことだわ。」
『赤毛のアン』より抜粋
』
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『Spiritual-Perfection Laboratory』




