もう、これは、ゼッタイに素晴らしい本です。
長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓。悲しさを“演じる”ことしかできなかった津村は、同じ事故で母親を失った一家と出会い、はじめて夏子と向き合い始めるが…。突然家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか。人間の関係の幸福と不確かさを描いた感動の物語。
「長い」ではなく「永い」・・・
失った妻への言い訳は永遠に続くということなんだろうな。
冷めきった夫婦に突然訪れる永遠の別れ。
その後、変化していく気持ちの描写が素晴らしいです。
こんな本を書けるなんて、すごい映画監督がいたもんだなぁ。
☆☆☆
