今年一番の良い天気と言って良いでしょう![]()
(仕事でゴチャゴチャしていなければ)
最高の気分です。
今かかえている面倒事も一ヶ月もすれば終るだろうと思うので、
それまで何とか気持を切らさずに頑張ろう![]()
さて、今日の一冊は・・・・
普通の家庭だったけれど、ちょっと変わった両親。
最後に息子がしたことは破壊か、それとも供養だったのか?
彼の母の第一の特徴は、ものを整理して収納することだった。それくらいのこと、綺麗好き整頓好きなら誰でもする。が、彼女の場合、完全に度を越していた。母は、父と結婚して以来、燃えるゴミ以外のゴミを一度も出したことがない。たとえば瓶、プラスティックの容器、ビニルの袋、空き箱、缶、紐に至るまでけっして捨てない。きちんと分別をし収納した。包装紙はテープを取りアイロンをかけて皺を伸ばし正確に折り畳み、輪ゴム一本でさえ太さ別にそれぞれ仕舞った。空き箱の蓋を開けると少し小さい箱が中に収まっていて、その蓋を取るとさらに小さな箱が幾重にも現われた。円筒形のお茶や海苔の缶も同様。家の至るところにそういったものが高密度で収納されていた。七歳年長の無口な父はときどき「こんなものは捨てれば良い」と言ったが、基本的に妻の収納癖に感心していた。平凡な家庭の、60年に及ぶ、ちょっと変わった秘密と真実とは? 森博嗣の家族小説!
うーん、久しぶりに良い本を読んだ。
今まで読んだ小説とは一線を画しているような気がする。
大きな出来事もないのだけれど、家族の生き様を淡々と描写しながら「生きて死ぬ」ということ真正面から考えさせられた。
これ、今年のベスト3に入るぞ!
☆☆☆+
