15~16歳くらいの時に深い感銘を受けて、大きな影響を与えられた(と思う)作家は太〇治。
その後、何度か読み返すけれど、そのときの自分の年齢に応じて感じ方が違ってくる。
(感動が少なくなる)
年々、感受性が失われていくように気がして悲しい。
柴〇翔、三〇誠広、見〇典子・・・どれも色あせちゃった。
でも、いいんだ。
団塊の世代だって、演歌が好きになっていくんだから。
俺も読書の嗜好が変わるのは自然なのだ。
さて、今日の一冊は・・・
現代の部落差別の実態と犯人の正体に迫る
03年12月から09年1月まで、被差別部落出身の福岡県立花町嘱託職員・山岡一郎(仮名)に対し、44通もの差別ハガキが送りつけられた。山岡と部落解放同盟は犯人特定と人権啓発のために行政や警察を巻き込んで運動を展開していったが、09年7月に逮捕された犯人は、被害者であるはずの山岡一郎自身だった。
5年半もの間、山岡は悲劇のヒーローを完全に演じきった。被害者として集会の壇上で涙ながらに差別撲滅と事件解決を訴え、自らハガキの筆跡や文面をパソコンを駆使して詳細に考察し、犯人像を推測していた。関係者は誰も彼の犯行を見抜くことができなかった。
被差別部落出身で解放運動にたずさわる者が、自らを差別的言辞で中傷し、関係者を翻弄したこの事件は、水平社創設以来の部落解放運動を窮地に陥れた。06年の大阪「飛鳥会」事件で痛手を負っていた部落解放同盟は、この自作自演事件で大打撃を被ることになった。
とても考えさせられる一冊でした。
実際にあった事件だけに、次に何が起きるのかと恐怖感が高まります。