衆議院議員の野田聖子さんの本です
41歳で結婚
婚約発表後より産婦人科受診
数回の転院をして
8回目の体外受精で妊娠するも流産してしまう
その過程を綴った本です
タイミングの日に夫が酔っ払って帰宅します
「今日じゃなきゃ駄目って言ってあったでしょ」
「はい、いまですよ、と言われてもできるもんじゃないんだ、男は」
「私は今日のために時間を削って痛い注射にも耐えてるの。
これだけ自分を犠牲にしてるのに、あなたのその姿勢は何なのよ。もっと協力してよ」
「俺は、お前の子供を作るための道具じゃない」
体外受精の過程について
一つの製造物を計画的に作り上げていく感覚なのですが、その過程で私にとってのパートナーは夫ではなくドクターなのです。
コウノトリからの授かり物とよく言いますが、私にはそのような思いは稀薄です。
そんなふうにメルヘンチックにはとても思えないようになってしまうのです。
そしてご夫妻は犬を飼うことになります
犬の可愛さを感じることによって、具体的に自分たちの子供ができた時のことがイメージできるようになったのかもしれません。
また、それまで私が一心不乱に不妊治療に邁進していたのに、その気持ちが突然、ぷっつりと切れてしまったかのように、キャサリン(犬)に夢中になっている。
その姿勢を見て、もう子供のことは諦めてその代わりを犬で済ませようとしているのではないかと、夫は逆に不安になったようなのです。
夫の中で意識改革が行われたからでしょうか。
さらに驚くことに、あの夫が、不妊治療の話をするたびに私と揉めていた夫が、自分で新しい病院を見つけてきたのです。
現在も、私は体外受精に取り組んでいます
と2004年当時結んであります
読み終えて・・・
こういう体験をした国会議員が一人でもいてくれて
心強いなと正直そういう感想です
診療報酬改定が行われていますが、いまだに不妊治療は自由診療です
これは財源の問題もあるんでしょうけど、医療機関側も保険適用にはそれほど積極的ではないようです
自由診療のままにしてほしいというのがホンネの医療機関もあるようです
各医療機関によって同じ体外受精という診療行為なのに金額が違う
不妊治療が保険適用になって、体外受精が○○万円と決まったら、国が決めるだろう診療報酬(金額)を上回って設定している医療機関は困ります
もちろん華美な施設や高度な機械を設置しているのならその部分だけ自費扱いにしてくれればいいんですけど・・・
経済的な負担で高度医療を躊躇しているご家庭もあるかと思います
(うちもそうです)
そういう大事な国の方針(税金の使い道)をわたしたちが選んだ国会議員が決めていくわけですが、その国会議員の中に一人でも不妊治療を経験した人がいてくれるというのは、心強いと思うのです
だからって保険適用になるとか助成金で全額カバーなんてことまでは期待していませんが、何も知らない人たちばかりで決められてしまうよりは・・・と思います
(色のついてない白の文字(携帯画面では黒です)は全くの私見ですので賛否両論あるかと思いますが・・・ご了承ください)
野田聖子さん
厚生労働省の担当者を交えた「勉強会」や
「不妊治療の保険適用に関する質問」などを見ると
ほんと心強い限りです
岐阜県民ではないので直接投票できませんが
これからも応援してます
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