和祭り121 マンション傾斜:くい打ち不正 | 宮崎光子のブログ

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和祭り121 マンション傾斜:くい打ち不正

今日、とびのお兄さんと話していたら、マンションってだいたい傾斜してるんだって。本当かなあ?

http://mainichi.jp/shimen/news/20151017ddm001040170000c.html?fm=mnm

横浜・都筑区のマンション傾斜:くい打ち不正、70本に 補強セメントでも

毎日新聞 20151017日 東京朝刊

基礎工事でのくい打ち込みの例
基礎工事でのくい打ち込みの例


横浜市都筑区の大型マンションが施工不良で傾いている問題で、基礎のくい打ち工事で偽装データを使った旭化成建材の親会社、旭化成は16日夜、既に明らかになっているくい打ちを巡るデータの改ざん以外にも、施工時にくいを補強するためのセメントの量を改ざんしていたことを明らかにした。くいは全4棟で473本あるが、二つの改ざんに関わるくいは少なくとも3棟の70本に上る。

 旭化成によると、セメント量の改ざんは3棟の45本。くいが強固な地盤(支持層)に届いたかを確認するデータの偽装は38本で、計13本は二つの不正が重複していた。

 旭化成建材の前田富弘社長は16日夜、住民説明会に出席して謝罪した。説明会後、報道陣の取材に応じ、くい打ち工事の現場管理者の社員がインフルエンザで休んだ2日間は、データを取っていなかったことを明らかにした。

 支持層に届いていなかったなどのくい8本について、前田社長は「職員は『わからなかった』と説明しているが、本数が多く、届いていなかったことをわかってデータを操作したと言われても仕方がない」と述べた。更にセメント量の改ざんについては「今すぐマンションに危険が及ぶというものでない」と話した。施工不良とデータ改ざんについて「誠に申し訳ありません。責任を痛感している」と陳謝した。

 旭化成によると、基礎のくいを打ち込む前に、ドリルで穴を開け、セメントを流し込んでくいを打ち込む。穴とくいの隙間(すきま)をセメントが埋めて補強される仕組みだが、くい打ちを担当した旭化成建材の作業チームは、このセメントの量に関するデータを改ざんしたり、他の現場のデータを転用したりするなどしていたという。くい打ち作業は2005年12月~06年2月、旭化成建材の社員ら6人が担当した。

 セメントの機能について、ある建設会社関係者は「くいが支持層まで達していてもセメントの量が少なければくいとしての役割を果たさないことになるほど重要。建設業界ではまったく考えられないことだ」と指摘した。

 一方、旭化成は旭化成建材がくい打ちをした全国のマンションや商業ビルなど約3000棟の都道府県別の棟数を来週にも公表することを明らかにした。ただ、住民や所有者の同意が得られていないため、建物の名称は明らかにしない方針。

 販売した三井不動産レジデンシャルは今月9日に始めた住民説明会で、全棟の建物に構造上問題となるひび割れがないことなどから、くいの是正工事で正常な状態に戻し、設計時の構造強度にする方針を示していた。しかし、15日夜の説明会では方針を大きく転換し、全4棟の建て替えを念頭に住民と協議する意向を示した。【岸達也、坂口雄亮、水戸健一】