和祭り25-2 映画「インビジブル」Invisible | 宮崎光子のブログ

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和祭り25-2 映画「インビジブル」Invisible

Invisibleの意味について調べると

http://ejje.weblio.jp/content/Invisible


題名どおり描かれていない部分を想像してみます。

日本に生きる不法滞在フィリピン人の現実。お子さんのいらっしゃる外国人出稼ぎ労働者、苦しい生活の中、家族に仕送りしています。

昼は工場、夜はバーとかです。

金属工場や木工工場、バーやパブなどが出てきます。

労働環境問題は取り上げられていませんでしたが、金属工場では煙が見えましたので溶接だと思いますが、マスクはなかったような。

また木工工場については木が腐らないようにする防腐剤やシロアリ対策の防虫剤、合板の接着剤問題などあると思いますが、そんなお話もなかったです。

私が刑事裁判傍聴した時は、木工工場で働く人のわいせつ系の事件がありましたが真面目そうな人でした。聖職者のわいせつ事件に近いものがあるようにも思いました。

●映画で印象的なシーンなど




木工工場でこの二人がケンカになります。

木材の数を数える仕事、向かって左側の人が数え間違いしていたようで、右側の人が数えるようになります。

たぶん横流しか何かして、家族に送金してたんじゃないでしょうか?

インビジブルなので描かれていませんが、そう考えた方がいいくらい怒ってました。化学物質の影響もあるかもしれません。でも右の人が数えるようになった時点で横流しはバレていたような気もします。それで右の人は逆恨みだと言います。

材木置き場で待ち伏せしていた左の人は右の人に対して、すごく怒って殴りかかり、右の人が逃げても執拗に追ってくるもので右の人も応戦しなければならなくなり、もみあいになって倒れます。

冬のたぶん東北の話で雪が深く、右の人が雪の中を足を取られながら逃げます。そして、つかまりもみあいになり、雪に埋もれた中に何かささるものがあったらしく、左の人は何かささったと死にそうな顔になります。

右の人は大丈夫かと介抱しようとしますが、状況の恐ろしさに逃げ出しますがたくさんの警察官に取り囲まれます。

右の人はまだ若そうで奥さんがいるのかどうかわかりません。

以前刑事裁判傍聴した時、男女の問題で三角関係みたいなケンカのお話がありましたが、そのケンカの様子の事をなぜか思い出しました。


『インビジブル』は、日本において在留許可証のないフィリピン人「ビロッグ」と呼ばれる人々について語った映画だそうです。

「ビロッグ」とは「丸い」と言う意味で「空っぽの穴、どこにも見つけられない空所、目に見えないもの、数字として存在しないゼロ」と言った意味に用いられることもあるそうです。

ビロッグたちが、いかに労働者として地下世界に閉じ込められていったかを、またこの存在しない人間たちの世界に、いかに数十年にわたって閉じ込められているかを描いた映画だそうです。

原発労働は関係ないでしょうか?

またフィリピンパブでホストとして働くマヌエルさん、稼ぎがなく女に連絡してセックスの代償に金をせびるジゴロになります。フィリピンの水商売の女性に10万円要求すると女性が怒って「ふざけるな」と言って数万円の金を投げつけ、それを拾って帰るシーンもありました。マヌエルさんもフィリピンのお子さんや家族に仕送りしています。

また

日本人と結婚しアパートを経営するリンダさん。

不法就労者を住まわせ献身的に助けようとしますが、日本人の夫から追い出すように迫られます。

それは食事のシーンでご主人に食事を出すリンダさん、湯気がみえませんが、急須からお茶をついでそのお茶だけが湯気が立っていて、ケンカしながらもご主人はお茶を飲みます。

でもこのアパートの住人の男性が前述の殺人といっていいのか事故の被告です。リンダさんにかくまってもらえるよう頼みますが断られ、アパートの近くで警察に見つかります。

フィリピンでは出稼ぎ労働者を「バーゴン・バニヤ」(現代の英雄と言う意味)と言って好意的なレッテルをはられているのだそうです。

出稼ぎ労働は重労働で世界的な問題でもあるそうです。


(映画の話は間違いもあるかもしれません、一度しかみてなくて勘違いや思い込みもありそうなのであしからずご了承お願いします。)

映画監督の舞台挨拶がありまして、女優の奥様と出演者もきてありました。