和へ435-5 ヨブ記(約百記)考え中。
34 エリフは更に言った。
ヨブはこう言っている。
「わたしは正しい。
だが神は、この主張を退けられる。
わたしは正しいのに、うそつきとされ
罪もないのに、矢を射かけられて傷ついた。」
「神に喜ばれようとしても
何の益もない」と彼は言っている。
さて分別ある者は、わたしの言葉を聞け。
神には過ちなど、決してない。
神は人間の行いに従って報い
おのおのの歩みに従って与えられるのだ。
神が罪を犯すことは決してない。
全能者は正義を曲げられない。
誰が神に全地をゆだね
全世界を負わせたというのか。
もし神がご自分にのみ、御心を留め
その霊と息吹をご自分に集められるなら
生きとし生けるものは直ちに息絶え
人間も塵に返るだろう。
理解しようとしてこれを聞け。
わたしの語る声に耳を傾けよ。
正義を憎む者が統治できようか。
正しく、また、力強いお方を
あなたは罪に定めるのか。
身分の高い者をひいきすることも
貴族を貧者より尊重することもないお方
御手によってすべての人は造られた。
神は人の歩む道に目を注ぎ
その一歩一歩を見ておられる。
神は神を無視する者が王となり
民を罠にかけることがないようにされる。
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エリフは更に言った。
あなたが正しくあっても
それで神に何かを与えることになり
神があなたの手から
何かを受け取ることになるだろうか。
あなたが逆らっても、それはあなたと同じ人間に
あなたが正しくても
それは人の子にかかわるだけなのだ。
あなたは神を見ることができないというが
あなたの訴えは御前にある。
あなたは神を待つべきんのだ。
今はまだ、怒りの時ではなく
神はこの甚だしい無駄口を無視なさるので
ヨブは空しく口数を増し
愚かにも言葉を重ねている。