ガラス用の研磨材として一般に使われているのは純粋な酸化セリウムでなく、バストネサイトという希土類元素を多く含んだ鉱石を焼成して粉砕したものが主流となっている。バストネサイトの代表的な組成を表1に示す。組成はロットごとに若干異なる。炭酸塩を主体としており、焼成すると酸化物になる。その分が灼熱減量である。酸化セリウムが主体であるがLa,Nd,Prを多く含んでおり、これらの合計はCeとほぼ等量である。またFを6%含んでいるので、フッ化物が10%程度入っていることになる。。このFは焼成しても抜けないので、Fは製品にも含まれている。またアルカリ土類を全部で5%程度含んでいる。
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