和へ197 どうとくきょう だい二しょう
http://www.1-em.net/sampo/sisyogokyo/Laozi/index.htm
だい2しょう を みてください。
ひとは うつくしいものを うつくしいと かんじるけれど
しかし それは みにくくもある。
よいことを よいと おもうけれど
それは よくないことでもある。
そんざいと ふざいは ひょうりをなし
むつかしいものと やさしいものは うめあい
ながいものと みじかいものは ともにあり
たかいものと ひくいものは ささえあい
こえと おとは ちょうわしあい
まえと うしろは ともにある。
かきの きじを よんで どうとくきょう の だい2しょうを おもいだしました。
せんそうだけでなく さつじんについても いえるぶぶんが あるかもしれないと おもいました。
http://mainichi.jp/shimen/news/20150407ddm005070020000c.html
発信箱:美しく、醜悪=大治朋子
毎日新聞 2015年04月07日 東京朝刊
戦争映画として記録的な興行成績をあげたという米ハリウッド映画「アメリカン・スナイパー」を見た。日本でもすでに公開されているが、イラク戦争で250人以上を殺害した「伝説の狙撃手」である米海軍特殊部隊のクリス・カイル氏をモデルにした作品だ。
主演ブラッドリー・クーパーの役作りは徹底している。「食べて運動して」の生活を数カ月続けて84キロだった体を筋骨隆々の100キロ余りに増やし、米兵特有の俗語や抑揚をまねたしゃべりも実に板についている。ワシントン特派員時代の2009年、アフガニスタンで約1カ月間従軍取材した際に一緒に過ごした米兵たちを思い出した。
カイル氏は米国に帰還後も、妻に「心がイラクにある」「二つの世界を生きている」となじられる。多くの帰還兵の妻たちも、私の取材に同じ話をしていた。過酷な体験がもたらす心的外傷後ストレス障害、いわゆるPTSDだ。
映画は米国内でさまざまな論議を呼んだ。狙撃手とはいえ、子供も含め多数のイラク人を殺した兵士を「英雄視すべきではない」という人もいれば、命がけで仲間を救った「ヒーロー」だと反論する人もいる。
その議論を追いながら、ふとアフガニスタンでの取材で出会ったドイツ人カメラマンとの会話を思い出した。「なぜ戦場を撮り続けるの?」「最も美しいものと、最も醜いものがあるから」。カイル氏の姿は美しくもあり醜悪でもある。戦争が「誰かを守り」「誰かを殺す」ものである限りは。
映画が賛否両論の激しい議論を呼んだということは、「戦争を描いた」ということなのだろう。(エルサレム支局)