そんな風に
食事で裏工作を図りながら、
普通の中学校に戻り
制服を着て
少女漫画みたいな日常を
過ごすことを励みに、
日々を過ごしていた。


1年で18kg減量し、
ステロイドも5mg減り、
普通の中学校に復帰した。
最初の3ヶ月は午前中のみ、
摂取カロリーも徐々に上げ、
その後はお弁当を持参した。


明らかに浮いた存在で、
思い描いてたような
中学生活ではなかったけど、
私には病棟の友人たちがいたので、
話を聞いてもらい支えてもらいつつ、
そのまま再発することなく
5年服用したステロイドはゼロになった。


高校に入ってから犬を飼い始め、
朝夕、散歩がてら走ったり、
食事内容も塩分だけ気をつけて
あとは徐々に
普通の食事にしていった。



20歳で通院が終わり数年後、
院内学級の同窓会で集まった時、
病棟の看護師さんも数人来てくれて、
私が既に通院すらしていないことを
とても驚いて、
とても喜んでくれた。
その様子で、
私は自分がそんなに
悪かったんだと実感した。



今、思い返してみて、
なにが身体に良かったのか考えてみても、
とにかくタイミングが良かった、
としか浮かんでこない。




入院中の、
免疫抑制剤を使うタイミングから
合っていたのかもしれない。


たまたま時間に限りのある目標があった事、
それを達成する為に、
目に見えて体型が戻っていくのを
周りの人が褒めてくれた事、
自分に厳し目にした事で
治らないわけないと自信にできた事、
この闘争心と自信が
身体にいい影響を
起こしたのかもしれない。


あと、母が
アロエベラジュースが万病に良い、
と情報を仕入れてきて
しばらく飲んでいたけど、
どうしても味が馴染めず、
自分で生のアロエと
りんご、人参、レモンを
ジューサーにかけたものを
毎日飲んでいた。

大豆食品と野菜中心の食生活、
アロエ入りジュース、
ダイエット中の栄養不足な中、
その栄養を余すとこなく
吸収したのかもしれない。


院内学級は週4日、
家に籠ることなく適度に動き、
学級は午前中のみだったので、
時間だけはたくさんあったから
読書で情報収集もできた。


両親共働きで
1人で通院していたのも、
病気について自分を主体に考える
プラス作用があったのかもしれない。


そして私のやりたいように
やらせてくれて、
援助してくれた両親。



今回、
こうして文章にしてみて、
改めて、
周りの方々に
助けてもらい、
協力してもらい、
刺激を受け、
支えていただいて、
それで治ったんだな、
と身に染みてきた。




本当に、感謝。

有難うございました。