【ネタバレ有】小関舞ちゃん出演舞台『DROP(チームDumpty)』少年社中 | カカオまめの現場レポブログ

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小関舞ちゃん出演の舞台【DROP】。初日の9月4日と9月8日の2公演観てきました!

 

小関舞ちゃんが出演する舞台は、ハロプロ卒業後はこれで2作品目。カントリー時代の「気絶するほど愛してる」を入れると3作品目。今回の【DROP】は、他の2作品とは全くテイストの違った、ちょっとダークでファンタジーな世界観の舞台でした。

 

チームが【Humpty(ハンプティ)】と【Dumpty(ダンプティ)】に分かれていたり、劇中の台詞の中にも「ハンプティダンプティ落っこちた」という台詞があったりしたので、『鏡の国のアリス』をモチーフにしているのかな?(実際劇中で小説家がいつも読んでいるという本で「鏡の国のアリス」と出てきました。)私は「鏡の国のアリス」は一度読んだことはありますが詳しくは内容を理解していないので、今回の舞台と「鏡の国のアリス」を掛け合わせた詳しい方の考察があれば読んでみたいです。

 

舞台は、眠りから目覚めた小説家が「ここはどこ?私は誰?」という、「あ、この人は記憶喪失なんだ」と誰もが分かる演出から始まります。そして彼女の記憶を取り戻そうと現れる、彼女の担当編集者で同性パートナーのチアキ。彼女が記憶喪失になった事件の捜査をしているミカミ。記憶喪失になった事件の際に治療を担当したトドロキ。彼女と親しい中だったというスフィア…

 

さらに彼女の記憶の鍵を握るのが、手に握りしめたテープレコーダー。小説家は一度眠りから目覚めるとすべての記憶を失ってしまうので、このテープレコーダーに前日までの記憶を録音しています。そして、ここに録音されたもう一つの重要な鍵が、小説家が口承筆記で書いたという物語。

 

舞台は、小説家が記憶を取り戻そうとする”現実世界”と、小説家の書いた”物語の世界”が交錯しながら進んでいきます。

 

 

 

私はこの舞台、2回観ましたが、もっともっと観ないと理解が難しいという感じでした。(なんど観てもたぶん難しいですが)

 

まず1回目は5人の男のそれぞれの名前とどんな罪を犯したのかが覚えられない!そして2回目は登場人物の名前や背景は覚えたけど、それぞれの関係性や、現実世界と物語の世界がどうなってそうなってるの??という疑問が続出…

 

 

🥚よく分からなかった点

 

・物語の世界の方で男が死ぬと、現実世界の方にその男が現れる意味は?

 リング→ミカミ ビーズ→トドロキ スフィア→スフィア

 

・ボウルが殺したというお母さんって言うのは誰の事?ボウルは誰の子供?

 

 

🥚登場人物の印象(特に印象が強かった人だけ。ちなみにチームDumptyバージョン)

小説家:一緒に居るチアキと手元のレコーダーを頼りに記憶を取り戻そうとしている。

 

だけど、もし手元のレコーダーに吹き込んだ情報が間違いだった時どうするんだろうっていう一抹の不安は最初から感じました。自分の声で録音された情報だけに信じやすいし、レコーダーに吹き込まれた情報と新たに追加される情報ですごく混乱しちゃいそうだなと。「信じられるのはチアキだけ」という言葉を吹き込んだ時、その言葉に縛られないか心配だったけど、最終的にはおせっかいなスフィアのお陰で真実を暴く事が出来て良かった。

 

編集者(チアキ):最初は小説家の事をすごく大事にしてるんだなって思ったけど段々と化けの皮が…男に捨てられた事を思い出させて小説家を傷つけたくないという感情というよりは、自分を最愛の人間だと思い込ませて自分だけのものにしたいっていう、独占欲が暴走した感じ。

 

リング:最初に迷宮のルールで命を奪っちゃいけないって言われてるのに、支給されたアイテムから力づくで銃を奪って「いいぜぇ~ぶっぱなしてやるよぉ~」といきった挙句罰を受けて真っ先に死ぬ馬●。現実世界に刑事として現れても結局●されちゃってちょっと可哀そう。

 

スフィア:金に目がくらんで失敗したダメエリート。「僕はエリートなんだよぉ!!」とか「僕は悪くない!だまされたんだ!!」とかうわぁ…ってなる台詞のオンパレード。Go_dmanに内臓を取られるシーンでも自分の内臓を見て「金!金!かねぇ!」って叫びながら死んだのがなんともシュール。

 

Goodman/Go_dman:Goodmanの時は死人も言っている通り良い人っていう印象。死人の嘘に喜んで卵を落としちゃうくらい純真。Go_dmanになった時の「たぁまぁごぉが~!!」っていう台詞は不謹慎ながら一生笑えるネタになりました。

 

死人:小関舞ちゃん!!登場シーンからすごく異質で不気味な存在感を漂わせていたけど、女王様に内緒で迷宮から出ようとするところとか、Goodmanに嘘をついて卵を割らせるシーンとか、いたずらっ子ぽい、おそらく年相応な生身の人間っぽさも感じてとてもリアルだった。

 

最後の小説家とのシーンは、舞ちゃん自身の儚さと気持ちの強さとすごくリンクしていて辛くなるほどの演技だった。終焉後に役者さん全員が並ぶところで舞ちゃんの表情が結構見えたんだけど、ちょっと涙ぐんでいるように見えて、最後の小説家とのシーンはかなり感情移入していたのかなと思ったりした(勘違いかもしれませんが)。

 

🥚舞ちゃん名セリフ集(記憶で書いてるので正確じゃない部分もあります)

痛いよ

→死人の存在感を引き立てる台詞。無機質なトーンでこれを言うのが本当に不気味だった。

 

一緒にいて

→ヲタクはもう「一緒にいるよぉぉぉ~!!!」って心の中で叫びました。なのにオービットは「ことわる!」って一蹴…「えぇぇぇ~!!!ことわるの!?!?!?」ってなりました。

 

あぁ…でもそのためには条件がある

→Goodmanに卵を落とさせるところ。この「あぁ」の言い方が悪ガキっぽくて良かった

 

美味しかった?

→オービットに水を飲ませたシーンで。何気ない台詞だけどとても良かった。

 

明日は…来るよ

この本当に苦しそうな、切なそうな、湿っぽい中にも力強さを含んだ台詞が本当に素晴らしかった。明日へ進むことを阻む編集者を撃ち、小説家にこの言葉を伝える舞ちゃんこそが明日の象徴なんだなって。本当に、お話しの鍵となる素晴らしい役でした。

 

 

 

明日が永遠に来ないように忘れることと、また明日へ進むために忘れる事の違いとはなんなのか。忘れて思い出して進んでいくとはどういうことなのか。

 

もっともっと台本で台詞を読み込んだり、人の感想を聞いたりしながら理解を深めていきたいと思う作品でした。DVDがでたら沢山観るぞ!
 

 

 

こちらは舞台を見終わって食べた卵料理、4日の手料理と8日の「卵と私」で食べたオムライス

 

「たぁまぁごぉ~!!」