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こんにちは。
毎日経済ネタで大忙しに見えるSPI数学塾の吉田です。
近年のセブン&アイと言えば、米系アクティビスト・ファンドのバリューアクトから様々な要求を受けて右往左往の状態だ。
2016年にセブンイレブンの生みの親であり、イトーヨーカ堂を他の流通業を許さない高収益企業に育てた鈴木敏文氏が退任した。
1990年代は私が食品メーカーに勤務していた頃で、イトーヨーカ堂やセブンイレブンの商談もしており、鈴木敏文氏に関する本を読み漁った。
当時は本屋のビジネス書の売り場に行けば、セブンイレブン・イトーヨーカ堂・鈴木敏文氏の本があふれかえっていた。
現在もセブン&アイとセブン銀行の株主であり、同社の飛躍を願ってやまない私にとっては、今後も注目の企業である。
2016年の鈴木敏文の退任は、当時セブンイレブンの社長だった井阪隆一氏に退任要求を出したが、反旗を翻され、創業家オーナーの伊藤雅敏氏が井阪氏を支持する側に回ったためである。
確かに鈴木氏もやり過ぎた。
長男を入社させて、ECサイトのオムニチャネルを担当したが、期待した成果が得られず、社内での不満が高まった。
どちらにせよ、2016年以降、井阪隆一氏がセブン&アイの社長になり、陣頭指揮を行うことになった。
以後は米国事業を買収して更に業績絶好調のセブンイレブンと業績不振のイトーヨーカ堂・そごう西武、そしてイトーヨーカ堂・そごう西武放出を要求するアクティビストのバリューアクトの話題で持ちきりの会社になった。
セブン&アイは上記企業以外に食品スーパーである関東中心のヨークマート・東北中心のヨークベニマルといった高収益企業を抱える。
素人の私からすると、優良食品スーパーのノウハウがあるセブン&アイからイトーヨーカ堂やインバウンドで業績が復活しつつあるそごう西武を放出しなくて良いだろと思うのだが、セブンイレブンに比べると微々たるものだというのがバリューアクトの意見のようだ。
日本にいればセブンイレブンってそんなに凄いのと見られるかも知れないが、低調と言われる日本市場であってもファミリーマートやローソンに比べ日販は1.5倍近くであり、ブランド力で大きく優位に立つ。
バリューアクトは海外市場に開拓の余地が大いにあるから、海外に集中しろと要求してるのだ。
でも、セブン&アイは日本の企業であり、日本の各地域での社会的役割がある。(例え、利益と相反することがあっても)
勿論、井阪隆一氏の調整力の物足りなさを指摘する声も大きい。
でも、日本と米国の文化の違いとでもいうのか、米国ファンドが言うような合理性一本やりで事を進めるのは大変なのだ。
最後にセブン&アイの企業規模についてだが、2023年2月の連結決算で売上は11兆円8000億(セブンイレブンはフランチャイズでの手数料のみなので、実際の売上は15兆くらいになると思われる)、純利益は2809億である。
総合小売店で見ると、断トツの収益性であり続けている。(専門店だとみんな大好きユニクロのファーストリテイリングが1位)
でも、セブンイレブンの米国事業の寄与が大きい。
だから、バリューアクトは要求を続けるのである。
同時に日本市場って本当にダメなんだなと感じる自分がいる。
さーて毎度おなじみの動画授業ですよ。
今回はみんな大好き「料金割引」の問題です。
ぜひ、お試しあれ。
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