いろは・ひふみ呼吸書法 神代文字 言霊
二〇一一年も終わろうとしている頃、飯島秀行先生、中矢伸一先生とトータルヘルスデザイン主催の講演会に参加する事でトータルヘルスデザインから講演会の案内などが掲載されている月刊情報誌が届きます。
その中になぜか目を引く講演がありました。
それは、山本光輝先生の「いろは・ひふみ呼吸書法」です。
合気道七段で書道家という肩書き以外にも何かこれは行かなければ・・・と思い、年末の実践講習会に申込みますが、しばらくして中止になった連絡が入り、次の京都本社である書初め講習の案内を受けます、
「でも仕事休んでまではな~」
と曜日を確認するとちょうど整骨院の定休日にしている火曜日だったので早速、申込みをします。
そして、年末大掃除をしている時、少し埃をかぶった、ひふみ祝詞と日の出、いろはと富士山が書かれた置物を見つけます。
「これは山本光輝先生の書ではないか・・・?」
二〇一二年が明け、一月一〇日(火)その置物を持って京都のトータルヘルスデザイン本社に向かいます。
それと、合気道つながりが分るように、昨年加古川合気会の二十周年記念で作ったオリジナル合気道Tシャツを重ね着して・・・
この書初め講習会では先ず、山本先生から今まで、このいろは・ひふみ呼吸書法をやっていく中不思議な体験をした事や、合気道開祖のエピソードなどから始まり、次に神代文字を使って、いろはの発声をしながら呼吸法を兼ねた書道の練習をして、最後に神代文字で自分の名前を書く事を行うという流れだったのですが、合気道のTシャツを着てうろうろしていた私を山本先生は見つけ、筆の持ち方の時に前に呼び出し、デモンストレーションを行います。
なんと、理想の筆の運び方が合気道の技につながるのです。
そんな事も体験させてもらった後、高校以来ろくに筆など握った事のない私でしたが、山本先生の
「この、いろは呼吸書法は上手く書こうと思ったら駄目ですし、上手くなりませんから」
という言葉にも安心し、ただ、声を出し無心になって書く、この書道が面白く、さらに今回は神代文字という事で、
「どうせみんな神代文字自体知らないんだから、適当に書いても分らないだろう」
と、自信を持って、堂々と適当に書くのでした。
そんな風に愉しく講習時間が過ぎ、講習後に山本先生の本など購入した方のために山本先生のサイン会が始まりました。
ゆっくり話しができるように、一番最後に待つ事にして、購入した本と同時に自宅から持ってきた置物を山本先生に差し出します。
「ひょっとしたら、これは山本先生が書いた物ですか?」
すると、ちょっとびっくりして、
「これは昔、親しい人に渡した物だと思うけど、あなた、名前なんていうの」
「西島です、父が合気道教えてました」
「え~、西島さんの息子さん、西島さん元気にしてる?」
「いや昨年一月に亡くなったんです・・・」
「あ~そうだったんですか、本部道場での集まりでも、こういう話が分る人だけ集まる事が多かったので、それは残念ですが、今回は不思議なご縁ですね」
そんなやり取りをして、帰り、その後ひふみ祝詞に加え、いろはも唱え出し、時間がある時は呼吸書法として実践するのでした。
(その後、一三五度線の町、明石、日本の臍と呼ばれる西脇でのいろは・ひふみ呼吸書法講習会にも参加し、二〇一二年九月には加古川合気会主催で道場での合気道講習と共に日岡神社でのいろは・ひふみ呼吸書法を開催するのでした)