こんにちは!
本日で風水基礎講座の最後の講義になります。前回風水鑑定を行なったショッピングモールにふさわしい、風水処方を考えてみましょう。
最初はこのモールに風水的にふさわしい、カラーコーディネーションを見て行きましょう。
八卦の中心太極は、モールの心臓部となります。太極を中心に各方位にエネルギーが割り当てられることになりますが、このモールの場合、大部分のエリアは東と西を占めていることがわかります。
木性の東エリアにおいては、比和の緑、生じられる黒や紺などが適したカラーと言えます。
西エリアのエネルギーは金性に属するので、比和の白、ゴールド、シルバー、生じられる関係にあるブラウンやイエローが適するカラーと言えます。相剋される赤、オレンジ、紫、ピンク、生出の関係にあたる、黒や紺はふさわしいカラーではありません。
モールの中心付近、太極における、カラーは五行のカラーが入り混じった複合色が、エネルギーのバランスという面で好ましいといえます。
モールへのエントランスは四つあります。東北のエントランスは水性の旺盛な北を向いています。東北の土性は水性をコントロールするので、このエントランスは富を象徴するエントランスです。土性を活性化する火性のエネルギーを帯びた赤いカーペットを敷くのに良い場所です。
東南のエントランスは西を向いています。東南の木性が西の金性に相剋されているので、黒いカーペットでエネルギーの調整をします。黒の水性は東南の木性を活性化するとともに、金性を洩らしてくれます。
南のメインエントランスは、東北を向いています。相出の関係となるので、木性のエネルギーを生み出すプラントを植え、コーナーを活性化するとともに、東北の土性エネルギーをコントロールします。
西コーナーのエントランスは南を向いています。金性に火性は相剋されるので、土性が必要です。土性は、金性を活性化するとともに、火性を衰弱させるからです。このコーナーにはブラウンのカーペットを敷くとともに、外部には、四角い花壇を設置し赤い花を植えます。
次にモールを取り巻く外的要因の変化を想定しながら、それに見合った適切な風水的処方を考えてみましょう。
モールの東北に見える川むかいに配電塔が建てられ、西北には、高層ビルが建設されたと仮定してみましょう。
これら建造物のモールに対する風水的影響を知る為には、これら建造物の生み出すエネルギーが方位のエネルギーにマッチするかどうかを確認する必要があります。
このケースにおいては、東北の配電塔は火性のエネルギーを生み出し、西北の高層ビルは、木性のエネルギーを生み出すと判断出来ます。配電塔は、見た目に好ましい外観ではないので、火性の殺気を生み出します。
一方、新築された高層ビルは、優雅で威風堂々とした外観を誇ると仮定し、生気を生み出すと判断します。
配電塔の火性のエネルギーは東北の土性のエネルギーを活性化する効果があります。更に、川の水性は火性の殺気をコントロールします。従って、配電塔による形煞の影響を受けることは無いと判断出来ます。
一方、西北の木性の高層ビルは、金性のエネルギーにコントロールされる関係にあたるので、このビルが建設されたことにより、モールは一層潤うと判断することが可能です。
改善策
全般的にこのモールの風水は比較的良好と判断出来ますが、欠点は、白虎と青龍の力を得ることが出来ない点です。これらを改善するために、モールの西と東に植林を行い、人工的に白虎と青龍を作り上げます。西の植林は富を象徴し、東の植林は比和の関係にあるので、モール全体のエネルギーを引き上げる効果が期待出来ます。
みなさま、お疲れ様でした。これで、風水入門講座は終了致します。みなさまが、風水的な考え方を理解する手助けになることが出来れば幸いです。
風水は奥が深く、学び始めたらキリがないところがありますが、もし、多少なりともご興味を持って頂けたのであれば、ご紹介差し上げた、風水マスターのどなたかの講座に挑戦してみるのもよいかと思います。
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