野分(のわき) | Tada's blog

野分(のわき)

【たとえ、叩きのめされても】

 「野分」とは、野の草木を分けるように吹く強い風、つまり、台風のことです。
 特に立春の日から数えて210日から220日に吹く強い風のことをさしたようです。
 この日は、台風が来る確率の高い日として、江戸時代から暦にも記されています。
 ところで、「台風」という言葉。日本語のように見えますが、実は英語のtyphoonに
漢字を当てたものです。
 気象観測技術が進歩して、予測はできるようになりましたが、それでも、台風は毎年、
大きな被害をもたらしています。
 荒れ狂う自然の猛威を前にするたび、人々は叩きのめされ、それでもまた、乗り越えていく。
そのような営みを繰り返してきたのですね。