露華(ろか) | Tada's blog

露華(ろか)

【白露の日に】

 きらきらと光にきらめく露の美しいこと。
一面に露がおりていると、本当に花が咲いたようです。
 花にたとえられるだけではありません。宝石にたとえて「露珠」や「玉露」とも呼ばれます。
 昔、「露」と云えば、儚いものの代名詞でした。「露ほどの」と云えば「ほんの少しの」という意味です。特に、「露の命」「露の世」「露の身」など、命の儚さにたとえられることが多かったようです。
 いたずらに命の儚さを嘆いても仕方がありませんが、確かに、命は儚いもの。そして、その儚さを知った所から始まる物語もあるはずです。命の尊さ、時間の尊さも、その儚さを知っているからこそ、よりいっそう深まるものではないでしょうか。