黄昏れている時に聞きたい唄
「仕事が終わって、ふと黄昏れている時に聞きたくなる唄は?」と聞かれたら、私はまず、我が友マジンガーZを挙げるけれど、それと同じくらい聞きたくなる唄がある。
それは宮内洋が歌う快傑ズバットの挿入歌「二人の地平線」だ。
この唄は親友・飛鳥五郎が作ったと設定されていて、劇中で早川健はこの唄を何度となくギターで歌うのだが、中でも第一話で殺された飛鳥のために夕焼けの中で歌い、終いには涙で歌えなくなるシーンは本当に泣けてくる。
また、この唄はインストゥルメンタルもいくつかあり、どれを聞いてもジーンとくるものばかりだ。そんなズバットの素晴らしい音楽が収録されているのが、画像の快傑ズバットオリジナルサウンドトラックだ。残念ながら、二人の地平線のフルコーラスは収録されていないが、早川健が悪を求めてさすらう姿をイメージする事が出来る。
元祖さすらいのヒーローのキカイダーもギターをつまびきながら登場するし、悪を求めてさすらうヒーローにとってギターは欠かせないアイテムなのかもしれない。
蛇足だが、行商していて女子高生からおっちゃんと言われて黄昏れる時は何故か天知茂の昭和ブルースが聞きたくなってしまう。
キカイダーが涙流す話
キカイダーは原作版、実写版共に主人公のジローが不完全な良心回路を持ってしまったが故に、思い悩む姿がストーリーに重さを持たせているから、仮面ライダーにはない悲しいがお話がいくつかある。
その中で最も悲しいお話が 第11話「ゴールドウルフが地獄に吠える」だ。
ジローより不完全な良心回路を持つゴールドウルフは普段の姿は人間で、人間に味方しようとするのだけど、体内に組み込まれた月光回路によって、月の光を浴びると凶暴になってしまうのだ。そんなゴールドウルフと戦いたくないキカイダーは防戦一方で、必死にゴールドウルフを説得しようとするのだけど、最後にはやむを得ずゴールドウルフを倒した。殺したくはない相手を殺さなくてはならなかったキカイダーの悲しみは深く、スクラップになったゴールドウルフをみつめて涙したくらいだ。
この時のエピソードは当時ジローを演じた伴大介氏も「キカイダーが涙流す話」とよく覚えていた。それを語っているのが画像のキカイダー讃歌だ。これはキカイダー放映25周年を記念して出版された。数年前に大阪でトレジャーハントをしている時に見つけた。しかも伴氏とゼロワンを演じた池田氏のダブルサイン入りで、ゴールドウルフ以外にも色んなエピソードが語られているのが嬉しい。
キカイダーの魅力は、不完全な良心回路を持ちながらも、懸命に生きていく姿にあるのだけど、それは四十年近く経った今でも決して色あせない。
蛇足だが、このゴールドウルフを演じていたのは、赤影を演じていた坂口徹郎氏だというのは、特撮フアンには有名な話だ。
つまり、赤影とキカイダーではキカイダーの方が強かったという事かな?


