本当の後ろ盾とは?
去年の秋、友人と街を歩いていた時の事だ。とある不動産会社の広告ののぼりに、とある女性タレントを見つけた。この女性は、もともとはニュースキャスターだったんだけど、いつのまにかタレントになっていた。これまではそんなに目立つ女性ではなかったんだけど、伝統とか名門と言った後ろ盾を手に入れたとたん、何かにつけて露出が多くなり、「なんか雰囲気変わったねぇ~?」とか、「なんか勘違いしてんじゃね?」と私も友人も苦笑した。
後ろ盾がある事を良い事に、威張るでないが、なぜか滑稽だった。
後ろ盾で思うのだけど、これがあるのは決して悪い事ではない。昔、仕事がうまく行かなくて当時の上司に頭を下げた時、「謝らんでええ!お前の後ろには俺がついとる!だから、お前がアカンかったら俺が頭下げに行ったる!そうすれば全て丸く治まる。でも、お前はナンも気にせんでええ!そのために俺は役職手当もろとるんや!」と言われた。実際に私が客先を怒らせた時も、私を責める事なく、その客に頭を下げに行き、丸く治めてくれた。
これが本当の後ろ盾なんだろう。
つまりその人が頑張り、やるだけやって力が及ばない時に、初めて手を貸す人の事なんだろうな。決してその人を助長させるのではなく。自分がやるだけやって、それでも力が及ばない時に初めて力を貸してくれるヒーローは、帰ってきたウルトラマンが代表的だな。ベストを尽くした郷秀樹がピンチに陥った時、まばゆい光が彼を包み込み、ウルトラマンが力を貸してくれる。
画像はその帰ってきたウルトラマンのガシャポンで、このカッコよさに惹かれてウルトラシリーズをコレクションする事を決めたガシャポンでもある。
そして、今では私も仕事で下の者がミスした時に、上の者として何も言わずに頭を下げる、いや下げなければいけなくなった。正直逃げ出したくなる時もあるが、そんな時は私の事を責める事無く、黙って頭を下げてくれた当時の上司を思い出して、何とか踏ん張っている。
蛇足だが、この女性が滑稽に見えたのは、後ろ盾の意味をまったく理解せずに、出しゃばっている姿が、まるで虎の威を借りるキツネにしか見えなかったからなんだろう。
