小学生の低学年頃の話。
ある日の夜、父親がまた家で暴れ出した。
机はひっくり返し、棚に置いてある物をぶちまけ、酷い言葉で母親を罵っている。
私は辛くて怖くて、最初はお風呂場に逃げ込んだ。
でも、そこからでも父親の怒号は聞こえる。
もう嫌だと家から飛び出し、近くにある駐車場まで走った。
父親の怒号は、そこまでは届かなかった。
それからもこんな事は日常茶飯事だったけど、何故か忘れられない出来事です。
私は、父親が暴れ出すと逃げてきた。
でも母親は、逃げ出す事も出来ず今までずっと耐えてきてた。
母親は、自分を守ろうと、ずっと鎧を着て生きてきたそうだ。
辛いと思っても私達姉妹には言えず、顔にも出さなかった。
表面の事しか見れなかった私は、母親がこんなにも傷ついていたなんて知らなかった。
と言うより、父親の事を母親に押し付けて、母親を追い詰めていた。
今、私の隣で涙を浮かべながら震えている母親を、もう絶対傷つけたくない。
悲しく思いをさせたくない。
幸せになって欲しい。
だから強くならなきゃ。
落ち込んでる場合じゃない。過食してる場合じゃない。
強くなりたい。