少し前のことになりますが、昔なじみの女性が主催する集まりがあり、この方は私を「シンさんは、そんじょそこらの治療家ではないです」とご友人に紹介されたのです。
私を理解してくださってのことでしたが、内心「私はそんじょそこらの治療家そのものだけど」と頭を掻いたものです。
治療家として自分を大きく見せようとする人は、実は力がないことがほとんどであると知っているのと、何度も天狗になり、しくじった経験から、私は普通の人でありつづけることを目指すようになったと、この方にいつか話してみたいと思います。
芸術家やアスリートなら、自分は特別だと思って行動しても、成功するでしょう。ですが治療家は、とことん謙虚でないと、そもそも相手にフォーカスできなくなります。
超のつく美女は、まわりの視線を意識しすぎて地味な仕事ができないのと同じ理由で、偉い人や有名人になってしまったら、潔く治療家をやめなくてはなりません。私はそんな風になりたくないのです。