こんにちは。
前回の続き〜方便品。
シャーリ=プトラ(舎利弗)の疑問。
長老シャーリ・プトラは次の詩項を唱えて、世尊(釈迦如来)に話しかけた。
33 仏たちの最上の方よ、はっきりと語りたまえ。
ここに集まった会衆の中に、幾千の人間がおります。
かれらは恭しく仏を信じ満足して、あなた(仏)が説かれた教えを理解するでありましょう。
すると世尊は再び長老シャーリ・プトラに語った。
そこで世尊は次の詩項を語った。
34 教えを説いて何になろう。
この智慧は微妙で追究しがたい。
多くの愚か者がうぬぼれの心をお越し、教えを解かれても理解せずそれを捨てよう。
長老シャーリ・プトラは三たび世尊に話しかけた。
そして長老シャーリ・プトラは、次の詩項を唱えた。
35 仏よ教えを説きたまえ、あなたの長男であるわたくしが懇請するのです。
ここに幾千万億の人間がいますが、かれらはあなたの語られた教えを信ずるでありましょう。
36 あなたは前世において長い間、常に人々を成熟させられました。
かれらはすべて合掌してここにおられます。
かれらはあなたの教えを信ずるでありましょう。
37 わたくしどものような一千二百のものたちは、あなたの勝れた「悟り」を求めています。
これらの者たちを見られて、仏は語りたまえ。
そしてかれらに最高の喜びを生じさせたまえ。
そこせ世尊(釈迦如来)は長老シャーリ=プトラの三度目の懇請を知って、彼にこのように語った。
「いま汝は、シャーリ=プトラよ、三度までも如来に懇請した。このように懇請する汝に何を話そう。ではよく聞け。よく聴いて心にとめよ。余(釈迦如来)は汝に語ろう。」
次回に続く。
素敵な1日をどうぞ。
・・・夢物語工房