100回記念大会ということで、一生に一度は聖地で観戦してみたい! ということで行ってまいりました。


入場券は前売りもあったのですが、7月に急遽甲子園行きを計画した時点では時既に遅し、全て売り切れておりました。でも、当日券でも第4試合なら入れるだろうと甘く考えていたのです。実際、TV観戦していても、第4試合ともなるとずいぶんと空席があるのが確認できていましたしー。

しかしです。1回戦の第4試合、かつ無名高の試合ならその予想通りだったのでしょう。観戦したその日は既に3回戦、この試合に勝てば準々決勝=ベスト8ということで、ここまで残っている学校は強豪校であったり、たとえ有名でなくとも優勝を狙える学校に絞られているわけで、野球ファンの関心はかなり高いものとなっておりました。

ということで当日(17日)、11:30に新大阪に到着し、阪神梅田駅で昼食をとっていざ甲子園へ!と13:00ごろに改札口へ向かうと、なんと「ただ今、甲子園球場満員です」とのお知らせが電光掲示板に。しかしここで怯むわけにも行かず、もちろん強行です。特急に乗ってわずか2駅、約10分程で甲子園駅に到着しました。

駅を出ての第一印象は、「タイガース一色ですね...」当たり前といえば当たり前でしょうか。

そして一つがっかりしたのは、「高速道路が邪魔」です。こんなに隣接していたのですね。もっとスペースがあるのかと思っていたのですが。
その高速下から、チケット売り場の上を仰ぐように撮影したのがこの写真です。

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名物のツタは一度刈られたそうで、これは再植されたものらしいです。
違う角度から撮影すると、

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右上が高速道路です。こんなに近接しているとは予想外でした。

さてチケットですが、もちろん内野席は全て売り切れ。第4試合の内野席販売を狙って並んでいる方がいらっしゃいましたが、入れるか否かは保証できないとのことでした。3塁側アルプス席も売り切れ、1塁側アルプス席は販売しておりました。外野自由席も販売しており、自分らはとりあえず外野席に入ってみることにしました。

外野席の入り口はチケット売り場からはほぼ反対側なので、球場に沿って歩いて入り口へ向かいます。既に球場内からの歓声、そしてブラスバンドの応援が漏れてきます。もうこれだけで心震えまくり、テンション上がりまくりです。その途中、

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歴代優勝校の校旗が飾られていました。写真がちょっと変なのは、他人を隠すためにレタッチしているためです。心霊写真じゃありませんのであしからず。

さていよいよ球場内へ入ります。長い人生で、初めて踏み入れる甲子園球場、感慨深いものがあります。そして目の前には、TVでおなじみのあの風景が広がっておりました。

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第3試合の途中からだったのですが、外野席もほぼ満席。観戦中の皆様のお邪魔をしつつ、わずかに空いている席に座ったところがここです。

...感動しました。心の底から震えました。来てよかった...本当によかった...

両校の応援、そして観客の声援、そしてこのグラウンド。全てが最高の場です。1度でもこの場でプレーできることがどれ程恵まれ、そして幸せなことであるのか、痛感しました。既に惜しくも敗退してしまったチームであっても、人生のもっとも輝かしい青春時代に、この場でプレーできたことにどうか誇りを持って欲しいと願ってやみません。勝ったチーム、負けたチーム、双方に心から賞賛の拍手を送りたいです。

それにしても、TV観戦では味わえないこの生の応援、歓声。正直身体が震えました。こんな体験をわずか500円で味わえてしまってよいのでしょうか。連日観戦している方もいらっしゃるようですが、心底うらやましいです。この雰囲気を一度味わってしまうと、そりゃあもうやみつきになりますよね。
1球毎にあがる声援や観客のどよめき、そしてチャンスの時の、応援団、球場内の並々ならぬ盛り上がり。なんと表現したらよいのでしょうか、このワクワク感たまらんです。

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第4試合の、かなり日が落ちてきた時間帯ですが、この通り両外野席はまだ満員状態です。

第3試合の半分、そして第4試合を観戦してきましたが、毎年観戦したくなること間違いなしです。
熱中症対策として京セラドームで開催するなんて話もあるそうですが、そんなことを言い出す人はきっと一度も甲子園で観戦したことがない人たちなのではないかと思います。この独特の雰囲気は、甲子園でなければもたらされないものでしょう。

最後に、この晴れの舞台でプレーした全高校球児らに心から賞賛の拍手を送りたいと思います。
この独特の雰囲気に飲まれてしまって本来の力が出せなくなるということも、実際にここで観戦してみてよく理解できました。ここは全てが特別、特殊な場です。たとえ失敗してしまったとしても、ここでプレーしたことを一生の宝物として今後の人生を歩んで欲しいと願います。

一方、そんなプレッシャーや緊張をもろともせずにプレーできる球児らがいることにも、いったいどれほど強いメンタルの持ち主なのかと、いったいどうやって鍛えたのかと、メンタルの弱い自分はただただうらやましく、そして尊敬するばかりです。

来年もまた観戦したくなってしまいました...素晴らしいですね、夏の甲子園。できることならば次回は第1試合から第4試合まで、まる1日観戦してみたいです。