10/18(日曜)、行ってきました「武蔵の池」。
私は現在、神奈川県横浜市在住であるが、実家は埼玉県川越市である。川越市というのは地図で見ていただけるとわかるが、ヘラブナの聖地として呼ばれることもある「びん沼」にはもちろん、この全国的に有名な管理釣り場である「武蔵の池」にもアクセスしやすい地である。さらに川越には「川越フィッシングセンター」という、これまたヘラブナの管理釣り場があり、なんともヘラブナ釣りには恵まれたところである。

10/17~10/18 の2日間は「川越祭り」という一大イベントがあり、毎年子供を連れて行っているので、この時期はいつも帰省している。いつもならお祭りへ行っておしまいだったのだが、今年は新たな目的が加わった。「武蔵の池」に行くチャンスであろうと! 土曜、日曜の2連荘してやれとばかりに、気合を入れて金曜の夜のうちに川越入りである。

ここでなぜ無料の「びん沼」じゃなくて有料の管理釣り場「武蔵の池」なのかって? ヘラ台持ってないからです、はい。ヘラ台ないと「びん沼」無理っす。

さて、不幸にも土曜日は雨となってしまい、パラソルを持っていない私は釣行をあきらめざるを得なかった。(でも結局ぱらぱらとしか降らなくて、強行しても大丈夫だったといえる)
気温も低かったのでお祭りへも行かず、暇つぶしに川越の上州屋に行ってみたところ、ヘラ道具がとっても充実しているではないか! 神奈川の上州屋は基本海釣りがメインであり、ヘラは隅っこの1コーナーぐらいしかない。しかしここはどうだ!小道具や竿はもちろん、釣台、ヘラバッグ、そしてヘラ浮きが充実しているではないか! 心底うらやましいぞ。周りは川か池(沼)しかないので、ヘラ道具が充実するのは当然といえば当然かもしれないが。

さて翌日の日曜日である。
朝6:00に川越の実家を出て、車で走ることたったの20分。「武蔵の池」に到着である。近い、近すぎる。この日は80名ほど予約が入っており、中央桟橋は満席である。自動計量器を使ってみたかったのだけれど、それは叶わなかった。全く初めての場所なので、どこがいいのかもわからず空いている西桟橋に座る。

今日もまたメーター両ダンゴなのである。エサは「凄麩」「ガッテン」のレシピ通りのブレンド。
まだまだダンゴで行けるだろうと楽観視していたが、いざ水を汲んでみると「やばい、冷たい」 一抹の不安を感じる。

それでも、いつものようにまあ10投もすればウキが動くだろうと6:40エサ打ち開始である。
しかし、打てども打てども全く動きませんでしたー(汗)。打っては受けもなくきれいになじみ、そのままエサ落ちを迎える、という繰り返し。「ヘラは寄せて釣る」ということを初めて痛感した朝であり、これまで経験してきた場がいかにに恵まれた環境であったのかも初めて悟った。
そして、バラケエサを持っていなかったことも後悔した。これまではダンゴ打ってりゃすぐにヘラが集まるほどヘラが濃かったのだ。しかしここは違う。寄せが必要なのだ。エサは大きくラフにつけ、持たせることよりもバラケを重視した。

それでもウキが動かない。「秋はタナを釣れ」という言葉があるように、「タナが違うのかも」と疑心暗鬼になりながら打ち続けること20分、ようやくさわりが出てきた。「よしゃっ、もうすぐアタるだろう」なんて期待は大きく裏切られ、フワフワさわるもののアタリがない。一体どうなっているのかさっぱりわからん。ヘラは近くにいるのだろうけど、エサを吸い込まないということか。周りも底釣りやらチョーチンやら釣り方は違えど、全く釣れる気配なしである。

あきらめずに打ち続け、開始から1時間後ぐらいにオデコ回避の1枚目。アタリは非常にわかりやすかった。そしてヘラも大きかった。その後、またしてもウキが止まる。さわりすらない状態。タナを深くしてみる。ちょっとさわったか。しばらく打つ。アタリない。もう少し深くしてみる。あまり変わらん。

そうこうしている間に、4席ぐらい離れたところに新たな釣客が入ってきた。しばらくエサ打ちした後、1枚目を釣る。えっ、早くね? そしてまた1枚。えっ?なんで??
10分に1枚ぐらいのペースである。仕掛けを見てみると、どうもカッツケのようである。えっ、そんな上層にいるの?活性高いの??なんで中層にはいないの??? 「?」だらけである。こっちは30分に1枚ぐらいのペースであろうか。かかればスレはほとんどないものの、さわりすらない状態も多く、さわってもアタリがないことのほうが圧倒的に多い。これまでウキが入らずに困ったことはあったが、受けもなく簡単になじむケースは初めてだ。ヘラが全くいないってことっすか。

しばらくして手洗い用のボウルの水を入れ替えてみたところ、ボウルの水に溶けていたヘラエサを食べにヘラが足元に寄ってくるではないか。足元じゃなくてウキ下で食ってくれよと言いたくもなるのだが、よく観察してみると薄い煙幕状のエサを吸い込んでいるだけなのである。「そんな薄いエサで満足なのか?」と思うのだが、もしかしたらこれがさわり地獄の正体ではないかとも思ってみたりする。バラけたエサを近くで吸い込んでいるだけで、ダンゴには喰らいつかなかったのかもしれない。しかし一度も口の中に入れないとは、オレ様のダンゴは余程まずいのか。集魚剤が入ったエサじゃないと食わないのかなあ。もしくはウドンのように吸い込みやすいエサとか。

バラケエサはないけれど、セット釣りのように上下ハリスに広め段差をつけて、上バリにでかいダンゴ、下バリに小さなダンゴ、または小さなグルテン(わたグル)を付けてみた。
結果は、グルテンには食ってこなくて、ダンゴには食ってきた。でも1回ぐらいだけど。あとはまたフワフワの繰り返し。

そんなわけで12:00まで、計9枚という大惨敗(泣)
寄せ負け、なのかな?? さわりはあったのだから、エサや仕掛けの工夫で食わせることはできたのだと思う。引き出しが少ないという証拠だろう。
タナはチョーチンぐらいまでやってもよかったと今さらながら後悔している。
ウキも、パイプトップで通してしまったけど、ムクトップにしてみるとか、ハリももっと小さなものを試してみればよかったと後悔している。
面倒くさがってたら永久に釣れないということか。

今日唯一の収穫は、自分で結んだハリとハリスで大型のヘラを釣ることができたということ。
最近「野本釣り教室」を参考に自分で結んでみたのだ。何度も何度も失敗し、「自動ハリス結び」を買っちゃおうかという誘惑に負けそうになりながらも、あきらめずに結び続けた。そのおかげか、今ではずいぶん失敗が少なくなってきた。
で、今日初めて実戦投入したのだ。0.4号のハリスであったが、ハリがすっぽ抜けるとかチモトで切れるとかそういうトラブルもなく、無事9枚釣り上げることができた。これで自分のハリ結びに自信がついた。こんなこともヘラブナ釣りの楽しみの一つといえる。

さて、「武蔵の池」リベンジはいつになることやら。
土曜日が雨だったことが悔やまれる。土日の2連荘だったら、日曜日に修正できたかもしれないのに...今すぐ再訪したいが、でももう年内はチャンスがないだろうなあ。実家に帰る用事がないし。お正月かー?