タイヤ交換を行いましたので、その試走です。特にルートは決めずに、つれづれに横浜港方面に向かって走行しました。

なるべく車通りの少ない道を選択して走行しましたが、サイクリングロードと違って市街地走行ですので、ストップ&ゴーの繰り返しです。フロントのアウターなんてほとんど使いません。

保土ヶ谷、井土ヶ谷、蒔田、伊勢佐木長者町を経由して横浜公園で休憩。
その後は山下公園内を自転車を降りて通過し、赤レンガ倉庫前、コスモワールド、臨港パークなどを経由して横浜市中央卸売市場方面へ向かい、しばらくは大きな通りを走らずにこの辺りの港湾部の小道を(道も知らずに)適当に走ってみました。
すると、いつの間にかContinentalの技術センター前を走っているではないですか!タイヤをContinentalに交換した直後だけに、なんかちょっとうれしかったりして。社屋の前で写真撮ろうかと思ってしまいました。

そこからは国道15号=第1京浜を東京方面へ走行し、寄り道がてら大黒埠頭へ向かってみます。埠頭へ渡る大黒大橋の登りはちょっとキツかったですけれど、ゆっくりマイペースで登り切りました。

車やオートバイでは何度も来たことのある大黒埠頭ですが、まさかチャリ、否、ロードバイクで来るなんて、思いもしなかったですねぇ。大黒海釣り公園まで走り、そのまま来た道を引き返してまた国道15号に戻り、鶴見川を目指しました。

国道15号を走行中、東京方面へ向かう(帰る?)何人ものサイクリストに抜かれました。みなさん速いですねぇ。30km/h以上出ている感じです。

程なくして鶴見川に到着し、あとはひたすら鶴見川サイクリングロードを川を遡るように川上へ向かって走行、新横浜のあたりで環状4号に乗り換え、帰宅しました。

総走行距離走行時間(休憩時間含む)
72.58km5h34m

新横浜を過ぎて三枚町付近の環状4号を走行中、珍事が起こりました。
一人で何も持たずに立っていたジャージ姿の歩行者の方=男性から「すみません、すみません」と声をかけられました。止まってお話しを聞くと、「港南台へはどうやって行けばいいのでしょうか?」と尋ねられました。なおかつ「歩いて行く」と非常識なことをおっしゃり、環状4号をこのまま歩いていけば方向的には間違っていないのだけれど、歩いて行くなんてあまりにも非現実的です。
事情を聞きますと、「公園かどこかで寝ていたら所持品全て盗まれた」と。長崎から横浜へ仕事で来ているそうで、港南台に自宅があるが、無一文で土地勘もなく、自宅に帰るに帰れないと。

ここでふと、アイデアが浮かびました。
新横浜駅へはここから歩いて30分程度で着きますし、道もこのまま環状4号をまっすく歩けばいいだけなのでわかりやすい、かつ新横浜駅から港南台駅までは片道で500円もかからない、新横浜から横浜線に乗って東神奈川で京浜東北線(の大船行き)に乗り換えればいいだけ、と、500円以下で簡単、かつ短時間で帰れます。
これはベストアイデアだと思い、その男性に新横浜駅までの道順と(まっすぐ1本道)、新横浜駅から港南台駅までの電車経路、そして交通費として1000円を渡してあげました。ロクに食事もとっていなかったようで、涙ぐみながら「このお金で水も買っていいですか?」なんておっしゃります。

ここでその男性とは別れましたが、しばらく経ってから自分の行動を振り返りますと、もっと良い対処の仕方があったことがわかりました。
「新横浜駅へ向かって歩いていけば交番があるので、そこで助けを求めたらいい」とか、
「自分がその場で110番に連絡して、警察に保護してもらう」とか。
どちらにせよ身分は調べられてしまうかもしれませんが、警察に委ねればもっと適切に対処していただけたかもしれません。

あの男性の話も、どこまで本当かはわかりません。もし本当にそんな盗難にあったならば、(自分のような見知らぬ人に)交番の場所を尋ねるか、警察を呼んでもらうとかしますよね。後から冷静に考えるといろいろ不審な点も出てくるのですが、もう過ぎたことですし、忘れることにしました。

車やオートバイなら滅多に歩行者に呼び止められることはないのですが、今日の出来事は自転車ならではの珍事、でしょうかね。