今日は寝坊したため、午前中に庭木の剪定と、最近週一となっている芝刈り、そして参議院選挙の投票を済ませてから出発しました。
時刻は既に10:30、まあ午後からゆっくりやるかー、と気負いせずに釣り場へ。
到着時間は気にしていなかったのと、釣台デビュー(とうとう買ってしまったー)もできたらと思い、初めての釣り場へ。

まずは相模川流域のへら釣り場、「三段の滝」へ行ってみました。
車で岸際まで乗り込めますが、アプローチはちょっと悪路です。 SUV系ならどうってことないのでしょうけれど、コンパクトカーなのでやはり勇気が出せず、この釣り場は見送りました。
ここは釣台が必須です。白い巨鯉が表層を泳いでいました。

さて、ここから近い所は「六倉へら釣り場」、もしくは「弁天へら釣り場」です。どちらでも良かったのですが、六倉へ行ってみることにしました。

入り口がわからずちょっと通り越してしまいましたが、すぐさまUターンして駐車場へ。
まずは下見ということで道具は降ろさず、歩いて見学してみることにしました。
噂通り、とても水がきれいな池です。岸から数メートル先まで、底が丸見えです。魚が泳ぐ姿も丸見えです。 んー、こんなんで釣れるんだろうかと疑問に思ってしまいます。 10尺以下の竿だったら、きっと仕掛けからエサまで丸見えなんでしょうね。
しばらく見学した後、釣台が必要な場所と、既設の釣座のある場所と、どちらにしようか迷いましたが、なにせ釣台は初めてなもので、少し傾斜のきつい岸では設置できるか不安だったものですから、既設釣座のほうを選びました。

まずはパラソルのみを搬入して設置し、その後に竿や道具類を搬入しました。
この釣座の下も透明度バツグンです。数メートル先まで底が丸見えです。ヘラの姿は見かけませんが、鯉、ブラックバスが時々姿を見せています。

12:30ぐらいでようやく支度が整い、底釣りでスタートしました。水深は1.5mぐらいあるでしょうか。思ったほど深くはないです。
今日もまだ残りエサ消化試合です。今日は凄麩、粘麩、ガッテンが適当に混ざったエサです。残りエサを全てブレンドしてしまったので、ブレンド比は不明です。
200ccカップ1杯に水50ccぐらいでしょうか、今日も激カタでスタートしてみます。

30分ほど打ち込んだ後です。モゾッ、みたいなアタリに合わせて見事に乗りました。あまり暴れませんが、重いです。これはきっと鯉だろうなあと思いましたが、ハリス切れでサヨナラしました。実は今日、竿を絞れたのはこの1回きりでした。

その後はさわりはあるものの落とさず、かつ風も強くなり波間のウキが見づらくなってしまいました。
3:00ぐらいに底釣りをやめ、慣れない宙釣りを開始しましたが、これまた全く釣れず。たまーにアタリがもらえましたが、乗りませんでした。

3:30にもなるともう周りは誰もいなくなってしまいました。 
そこで、せっかくこれだけの透明度の池ですから、自分のエサ、仕掛けが水中でどういう動きをするのか、実際に観察してみることにしました。
遊び心で始めたのですが、これは本当に、本当に勉強になりました。

まず、これまで使ってた固いエサを打ってみます。
オモリが沈み、ウキが立ちます。そしてエサが落下していきます。ほー、こうやって沈下していくのかー、と、初めて自分のエサが落下していく姿を見て感動してしまいました。そしてウキが馴染みます。この一連の動作を、自分の仕掛け、エサで観察できるとはなんと楽しいことでしょうか。

もちろん、周りには鯉が泳いでいます。果たして鯉はそのエサに食らいつくでしょうか...
自分は「速攻で食らいつくだろー!」と甘く考えていました。しかし、その予想は見事に覆りました。
魚ってすごいです!
エサの数センチ手前まで近づくものの、その数センチ手前で見事に反転します。
何度も投入してみますが、全く同じ動作です。決して食べません。

そこで考えました。どうしたら食べるのだろうかと。
撒きエサをしてみました。すると、全く警戒心なく食うじゃありませんか。

そこで仕掛けを投入し、なじみ切った後に撒きエサをしてみました。
すると、撒いたエサ=自由落下するエサには警戒心なく食らいつきます。
しかし、水中で静止しているハリのついたエサには一切食らいつきません! 落下していく撒きエサに紛れているのにもかかわらず!です。

これでわかりました。
水中で静止しているエサ=危険なエサであると学習しているのでしょう。
そこで、とにかくエサを小さくし、落下速度を遅くするようにしてみました。
何度か繰り返していると、ようやく1枚のヘラが食いました。ウキも「ツン」とアタリました。もちろんアワセていないですよ。これは釣りじゃなくて「観察」ですからね。しかし食ったはいいが、即吐き出します。異物感たっぷり、エサが合っていないのでしょうね。これをかけるのは至難の技=カラツンですね。

さらに、撒きエサに比べるとハリの付いたエサはやはり追いが悪いです。大きさなのか、動きの不自然さなのか、何か違いを感じとっているのでしょう。撒きエサに同調するような形、というか撒きエサと落下速度がシンクロすると、食いました。
これがチョーチン釣りの極意なのだろうなあと、妙に納得してしまいました。上バリはバラケ、下バリにウドン=力玉ハード2をつけてみましたが、シンクロさせるのが難しく、まったく食らいつきませんでした。もちろん、なじみ切って水中に静止したウドンには全く興味示しませんし、ウドンだけ動かしても食ってきません。なんかもう、全て見通されているとしか思えないその動きに、これじゃあとてもオレごときじゃ釣れないと、少々落胆してしまいました。

と、こんな感じで1時間ぐらい、観察してしまいました。エサを変え、タッチを変え、様々な試行をしました。
感想は、「魚って賢い!」です。タイトル通り、オレのダンゴじゃ釣れるわけがない。

なじみ切ったらもう興味を示しません、というか警戒されます。近寄りますが、エサの目の前で反転します。ハリスが見えているんじゃないかと、冗談ではなく本当にそう思ってしまいます。とにかく自然に落下させるような仕掛け、エサでないと宙釣りでは釣れそうにありません。

今日は初めての釣り場で、いつものように凸なわけですが、得るものは多かったと思います。
途中から釣り、じゃなくて観察、になってしまいましたが、どうして自分の宙釣りは釣れないのか、その理由がよくわかりました。

季節は夏=盛期ですし、しばらく宙釣りをやってみましょうか。
このままだとかなりの高確率で凸りそうですが、それも勉強ということで。いろいろ試行してみましょう。