Detour / CRYSTAL BLUE | HEAVY METAL CAFE 

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HR/HMを中心に、メロディの美しい音楽について語らせていただきます♪
映画にもハマっております。

…実は、その他なんでもありだったりして…

クリスタル・ブルー

ディトゥアー



2003年発表。

当年の私の、最もお気に入りのアルバム。

FAIR WARNINGのメロディアスHRを少しだけポップにした感じのサウンド。

歌メロなどは、EUROPEなどにも共通項を感じる。


実はここで紹介するのが遅くなったのは、Amazonさんのリンクが見つからず、後回しにしてたせいだ(笑)。

たった今、なんの気なしに検索してみたら、あっさりとヒット。

いやはや…。

CRYSTAL BLUEは、1989年に結成されたスウェーデン出身のバンド。

'93年に自費製作のミニアルバム『Out from the Blue at Last 』でデビュー、熱心なメロディアスHRマニアの間では話題になったらしいが、レーベル契約には至らず。


その後、SMC-Recordsとの契約を得てフルレンス・アルバムの製作に着手するのを機に、バンドの強化を図り、シンガーの交代をする。

新たなシンガーとなったのは、当時弱冠17歳のステファン・ニクヴィストなる甘いクリーンヴォイスの持ち主だった。

そして1994年、アルバム『Caught in the Game 』をリリース。

日本でもかなりの注目を集めたらしい。


1995年には、フィル・ライノットのトリビュートアルバム『A Tribute to Phil Linott 』に参加し、さぁこれからという時期に不運が。

なんと彼らの所属レーベルが倒産したため、活動停止状態に。


そして2002年、新たにMTMレーベルとの契約に成功した彼らは本作を完成、ようやく復活を遂げた。

日本デビューともなった本作ではVo.とDs.が交代、Vo.は新メンバーを加入させず、Key.のトーマス・ラッサールが兼任しているのだが、彼のVo.が実に素晴らしい!

なぜ、最初から彼に歌わせなかったのか疑問に思うほどだ。


FAIR WARNINGのトミー・ハートの声の透明度を増し、少し甘さを加えたような声の質、よく伸びるハイトーンは実に素晴らしいし、これだけ歌えれば専任Vo.など必要ないだろう。

そして、彼はKey.でもバンドサウンドの要ともいえるほどに的を射たプレイを聴かせてくれ、全曲を作曲。

内2曲は共作となっているが…嫉妬してしまうほどの才能ですな、こりゃ。


1.“Damage”の導入部、キラキラ・シンセ音にほどよく歪んだギターリフが乗り、透明感溢れるVo.が入ってきた瞬間にノックアウトされます。

キャッチーな歌メロは、あざといほどに耳に残ること必至。コーラスの爽やかさもたまりません。


2.“Back on Track ”はヘヴィなギターリフで始まりますが、歌メロはほどよいメロディアスロック、サビでは透明度100%のハードポップに昇華します。


3.“Someone ” 4.“Move On ”はともにミディアムテンポのややヘヴィな雰囲気の曲だが、泣きの歌メロ、ギターソロともに素晴らしい。


5.“Second Chance ”はジャジーなE.Pianoのバッキングを主体に、ポップな歌を聴かせるが、キャッチーなサビを持ち、アルバム中のいいアクセントになっている。


7.“You and I ”でのブルージーな歌唱は秀逸。トミー・ハートとタメを張れるだけの歌唱力を持っているといってもいいかもしれない。


11.“Sylvia ”はピアノをバックに哀感あふれるメロディを歌い上げるバラード。


12.“I'll Be Me ”は一転、ハードなギターリフで幕を開ける、キャッチーなハードポップだ。

ここで唯一、Key.のソロが聴けるが、もっとソロを弾いても良かったのでは?


各メンバーが的を射たプレイをし、佳曲ぞろいの本作を盛りたてているが、やはり特筆すべきはトーマス・ラッサールのVo.と、変幻自在のKey.プレイだろう。


ややHR色は薄いが、文句なしの北欧系メロディアスハード、産業ロックの流れを汲む傑作。

新作はもう出ないのだろうか…。

バンドのWebサイトも閉じられてしまっているようだ(泣)。