Confined | 斑の日常♪

Confined

ある日僕は小さな小鳥を捕まえました
パッチリとした黒いお目目に、絹の様にさらさらの黒髪の小鳥です

その小鳥はとてもとても可愛 くて
僕はお外になんか出したらきっと誰かに攫われてしまうと思いました

僕は小鳥を無くすのは嫌なので
小鳥がお外に出られ ないように鳥籠に閉じ込めました

これでもう大丈夫だよ?そう声を掛けてあげたら小鳥は泣いて喜んでくれました
きっととても嬉し かったのでしょう
小鳥は幾つも幾つも大粒の涙を流していました

籠に閉じ込めて何日かした頃、小鳥は僕に言いました
『お外 に出たい』と
何を言っているのか判らずに僕が黙っていると、小鳥は更に声を張り上げました
『籠から出して』
『お友達に会わせて』
『も う此処に居るのは嫌なの』
『ねぇお願い!外に出してよ!!』
小鳥がそう言った瞬間、僕は思いました

このままにしていた ら、いつか小鳥は僕の前から消えてしまう、と

そして次の瞬間、僕は思わず鳥の羽を近くにあったナイフで切ってしまいました
羽を 切ったら逃げないと思ったのです

『きゃぁあああああああ!!!!!』

小鳥の甲高い叫びが鼓膜に響きました

小 鳥の足元には赤くて暖かい水溜りが出来始めていました

その水溜りはどんどん大きくなって

それと対になるように小鳥の顔は どんどん青褪めていきました

『嫌、嫌、嫌ぁ…っ!誰か助けてぇ…!!』

小鳥の鳴き声は徐々に小さくなっていきます

水 溜りが僕の足元に届く頃にはもう聞こえなくなっていました

僕は、小鳥を傷つけてしまったと後悔しながらも喜んでいました

だっ てこれで小鳥がどこかに行く事など無くなったのですから

可愛い羽が片方無くなってしまいましたがそれぐらい良いのです

こ の可愛い小鳥が何時までも僕の傍に居てくれるのだから

それぐらいの代償がなくては不思議な位です

すっかり静かになった小 鳥は真っ黒な瞳で僕だけを見つめていました…