今年こそ手に入れたいパウダーボード選びのコツ。2024-2025版
パウダーを気持ちよく滑りたい!
毎年恒例、おすすめのパウダーボードとともにパウダーボードの
仕組み、特徴、選び方をまとめた本シリーズ。
24-25シーズン版を更新いたしました。
「今年こそは手に入れたいパウダーボード選びのコツ。2024-2025版」
一部ではブーツ、バインディングなど今期モデルの納品も始まりました。
そんなタイミングで今期おすすめのパウダーボードまとめと
そもそもパウダーボードって何?という方はぜひご覧ください。
パウダーボードはもはや違う乗り物
引き当てたTHE DAYを余す事なく存分に
気持ちよく滑るためにはそれに合わせたボード選びが重要です。
ゲレンデの端パウからディープな非圧雪コース、そしてバックカントリーまで
シュチュエーション、滑走レベルを踏まえてボードを選ぶことでその快適さ、
楽しさは変わっていきます。そもそもパウダーボードって何?という方から2本目
3本目をお探しの方まで是非ご覧ください。
パウダーボード3つのポイント
パウダーを快適に滑るのに必要なのは浮力と操作性
これらを決定づけるには次の3つが重要です。
・ボード形状(シェイプ)
・ノーズの上がり具合
・バインディングを取付ける位置(セットバック)
普通のオールラウンドボードと比較した場合、決定的に違うこの3点
ずっと後傾で片足を踏ん張ってなんてしなくとも
ノーズが埋まらず、気持ちよく走っていってくれるのがパウダーボードです。
パウダーボードと呼ばれているうようなボード達は通常のスノーボードとは
まったく違う乗り物というほどにパウダーを快適に滑ることができるのです。
様々なシェイプ
ノーズが尖っている、テールが割れている、というのがパウダーボードの
イメージですが特徴的な形によるメリット、デメリットはひとまず置いておいて
まずは大事なのは長さと太さの関係性です。
TYPE1 / 短くて太いボード・・・
特に太いノーズを持つこうしたパウダーボードは
爆発的な浮力と低速での安定感を持つのが特徴。
パウダー初級者の方にはこちらのタイプがおすすめです。
目安となるサイズ
全長:147cm~159cm
ウェストサイズ:258~261mm前後
TYPE2 / 細くて長いボード・・・
長さによる浮力と高速時の安定感そして切り返しの速さが特徴
まったくのパウダー初心者よりはゲレンデでのパウダーや
ツリーランを問題なく滑れる方におすすめです。
目安となるサイズ
全長:158cm~170cm
ウェストサイズ:248mm前後
浮力を生む構造
写真上:パウダーボード
写真左:一般的なフリースタイルボード
写真をみると一目瞭然ですが、ノーマルボードと比較した時に
ノーズの反り上がりに大きく違いがあります。
パウダーボードの多くに採用されるノーズロッカーという構造です。
大きく前足付近まで反り返ったノーズは船底のような形状をしており
雪が下へ下へと潜り込み結果としてこれが浮力へと繋がります。
ノーズの上がり具合が長く、高く上がっていると浮力が向上しますが
長くなればなるほど、高くなればなるほど操作は難しくなってしまうので
ご自身のレベルに合わせたボードを選ぶのが重要です。
セットバック
左:パウダーボード
右:一般的なフリースタイルボード
全長に対してバインディングの位置が後ろに付き、ノーズに比べテールが極端に短いことがわかります
パウダー初級者が後ろ荷重の態勢のままでボードコントロールを
しようとすると疲れやすく、すぐ足はパンパンになってしまいますよね。
そもそもその体勢で常にボードコントロール、ましてやそれをかっこよく
なんていうのは至難の技です。
パウダーボードは、バインディングを取り付ける位置が基本的に
後ろ(テール)側にセッティングされています。(これをセットバックと言います)
そのため、自然とノーズが浮きやすく、ノーマルボードと同じ姿勢で乗っても
パウダーを思い通りのラインで滑る事を簡単にさせてくれるのです。
極端にテールが短かったりするボードはこのためです。
またテールが短いと取り回しが軽くなるというメリットもあり
全長だけ見たら長いボードも実際に乗ってみるとコンパクトな
操作性にに仕上がっているモデルも少なくありません。
それでは上記3つのポイントを参考に
具体的なパウダーボード、23-24モデルをご紹介していきます。
タイプ別パウダーボードのご紹介
フルモデルチェンジを経て更なる安定感とキレのよさ
148cm / 152cm / 154cm / 158cm / 162cm
116,600円(税込)
ゲレンデ / BC
数年ぶりのフルモデルチェンジとなったBACK CITY。
サイズバリエーションは変わらずレディース2サイズ
メンズ4サイズのラインナップとなります。
デザインはさらにシンプルに、シェイプは一新。
前年モデルよりもノーズ幅、ウェスト幅が太くテールは細く変更されています。
いくらかラウンドしていたノーズはよりシャープに細長くなりました。
高速域にも耐える硬さはしっかりありながら曲がりたいところで
思ったように曲がる、パウダー、不整地、カービングをオールラウンド
に走破する非常にバランスの優れたフリーライドモデルに仕上がっています。
強烈なテーパードシェイプが生むパウダーでの自在なコントロール
154cm
116,600円(税込)
ゲレンデ / サイドカントリー
今期はBACKCITYのフルモデルチェンジに加えて注目の
ニューモデルが強烈なテーパードシェイプが目をひくDOG WALK。
ノーズ幅312mm、テール幅272mm、その差40mm。
太いノーズにBACK CITYのレディース最短サイズ148cmよりも
細いテールを備えた超攻撃的なシェイプが特徴です。
低速からでも得られる強い浮力とピンテールならではの旋回性能が
パウダーライディングに特化したモデルとなっています。
ピンテールならではの最大限の抜けの良さ、軽快さは
その他シェイプの比でなく、まるで3D形状のスノーボードに
乗っているのではという感覚を覚えるほど。
ノーズの太さからは考えられないほどに軽快な
操作性が魅力のモデルとなっています。
”おもしろい”パウダーボードをお探しの方にぜひおすすめです。
フリースタイル + パウダーを楽しむニューモデル
156cm
116,600円(税込)
ゲレンデ / サイドカントリー
DOGWALKと同じく今期新たにリリースされるニューモデルC-KENTIAL。
こうしたフリーライドモデルとしては珍しく、フレックス
トーションともに柔らかく設計されているのが特徴のC-KENTIAL。
テールもしっかりと長いのでフリースタイルな動きを楽しむ、または
そうしたモデルからの乗り換えにもお勧めのモデルとなっています。
柔らかめなボードとはいえ速い速度帯でも不安定性はさほど感じず
30cmを超える太いロッカーノーズでパウダーでの浮力は言わずもがな
NOVEMBERならではの”遊べるパウダーボード”、とても面白い1本です
BACKCITY にフルロッカーを採用
最高の浮力と コントロール性能がパウダーランをもっと 簡単に
154cm
116,600円(税込)
ゲレンデ / BC
メインストリームから姿を消したロッカー構造をNOVEMBERが
現代の技術を持ってして再提案するロッカー仕様モデル
BACKCITYのバランスをよりパウダー&スムーズな
地形ライディングに振ったモデルとなります。
より地形との親和性の高い、ロッカー形状は地形ライディングを
また違う感触で楽しませてくれます。コースと壁の間の段差を感じさせないほどの
スムースさはやはりロッカーボードならでは、ぬるぬる、するすると壁を
駆け上がっていく感触はキャンバーボードでは味わえません。
もともと、ズらすという動きが得意な形状なので壁でのターンや
スラッシュ、レイバックといったアクションがいつもより簡単に楽しめます。
パウダーではより強い浮力と旋回能力を感じ取っていただけると思います。
BACKCITYとBC ROCKERについては別記事にてその違いを
試乗会を通して説明していますのでそちらもご覧ください。
ゲレンデが10倍楽しくなるショートファットの新定番
139cm / 144cm / 149cm / 154cm
116,600円(税込)
ゲレンデ
デビュー初年度から人気の高い、NOVEMBERの新定番ICE CAT。
とにかく軽快に動き回れるサイジングはパウダーはもちろん地形遊びや
フリーランにおいても遊び心をくすぐる斬新なスタイルを生み出します。
サイズ的に大きな斜面、BCなどにはあまり向きませんがショート&ワイドなボディーは
遊びやすく短くても浮力たっぷりなノーズロッカーが快適なパウダーランを可能にしています。
最長サイズとなる154cmもまったりとしたクルージングには向きますが
あくまで短めをチョイスしてその自由度の高い操作性を楽しむのが
ICECATならではの面白さではないかと思います。
172cm、体重60kgのスタッフが試乗していますが
この程度の体格ならば149cmがおすすめです。
キッズにも対応する139cmが展開しているのもポイントです。
139cm・・・キッズ、小柄な女性
144cm・・・女性推奨
149cm・・・男性推奨
154cm・・・大柄な男性推奨
新デザインも登場、ちょうど良いサイズ感が楽しいミニマルクルーザー
154cm
125,400円(税込)
ゲレンデ / サイドカントリー
DEEP CRUISERをひとまわり小ぶりにしたようなイメージの
MOON CRUISER、多くの方に好評をいただき24-25モデルには
シックなトーンの別デザインモデルが登場します。
とてもパワフルで安定感のあるカービングと速さが際立つモデル。
154cmのコンパクトな全長なので当然軽く、軽快な操作性。
DEEP CRUISER同様、パウダー、地形との相性がよいSロッカーを採用しています。
大きな斜面、バックカントリーなどにはDEEP CRUISER。
ゲレンデのサイドヒット、サイドカントリーにはMOON CRUISER
といった具合に使い分けるのも面白いと思います。
パウダーが好きになるマジックスティック
159cm
125,400円(税込)
ゲレンデ / BC
ロッカーしたノーズならではのしっかりとした浮力がありながらもノーズ、テールは
硬いので深いターンやキレのあるカービングも楽しめるボードになっています。
パワーが欲しいノーズとテールは硬く、スタンス間は柔らかいという
絶妙なフレックスバランスが乗り手、シュチュエーションを選びません。
全長1590mm、ウェスト258mmと太く長いボードでありながら
とても小回りが利くDEEP CRUISERは、タイトなツリーランも
ものともせず、驚くほど軽快に動いてくれます。
リリースから数年経ちますが、スパイニーでは特に人気のモデル。
購入後、パウダーがめちゃめちゃ楽しくなった、パウダーがスムーズに
滑れるようになったと好評です。
小柄なかたから体格の大きい方までが満足できるフレックス調整が秀逸です。
乗り込むほどに楽しさが増していく
【SALOMON】24-25 HPS TAKAHARU NAKAI E.P
159cm / 164cm / 169cm
132,000円(税込)
ゲレンデ / BC
23-24シーズンよりリリースされているHPS TAKAHARU NAKAI E.P。
ウッドテイストのナチュラルな印象だったこれまでのデザインから
ガラッと雰囲気を変え、どことなく高級感を感じさせるデザインとなりました。
サイドウィールはバンブーから再生素材へと変更。
独特な粘りを生むバンブーからの変更とはなりますが試乗感としては
前年モデルと比べても大きな差はないように感じます。
乗り手を選ばないほどに扱いやすい、通常のHPS NAKAIモデルに
比べてしまうと一見、手強く硬いモデルですが乗り方を知れば知るほどに
面白く、心強い相棒となるモデルとなっています。
身長172cm、体重60kgのスタッフが試乗していますが
普段使い(ゲレンデでの使用がメイン)となると169cmだと
手に余してしまう印象がありましたのでメインどころは
やはり159、164のいずれかかと思います。
SALOMON PROシリーズは
オンラインショップでの販売が不可となります。
ご予約ご希望の場合、直接お電話、メールにてお問い合わせください。
遠方の方にもご対応させていただきます
SALOMON HPSシリーズについては別のページで詳細を
紹介していますのでそちらも併せてご覧ください。
サイズを感じさせない軽い操作性
【SALOMON】24-25 HPS WOLLE NYVELT FISH
149cm / 153cm / 157cm / 162cm
113,300円(税込)
ゲレンデ / BC
昨年も試乗していますが、より確信を持って来期もお勧めします。
全長、太さを全くといっていいほどに感じさせない操作性と
荒れた雪面での走破性も併せ持ったWOLLE FISH。
1年ぶりの試乗も、やはり良いボードでした。
特にテールの抜けが抜群で、思った通りに動いてくれる操作性には感激です。
難しいバックサイドのスラッシュも少し腰を押し込むだけで
スパーンと簡単に、素早く切れ込んできます。
全長150前後のフリースタイルモデルとさほど変わらない
有効エッジ、接雪長とノーズから、テールにかけて2cm細くなっていく
テーパードシェイプがこの軽快な動きの所以たるところかと思いますが
一見してはわからないトータルバランスが素晴らしい1本です。
SALOMON PROシリーズは
オンラインショップでの販売が不可となります。
ご予約ご希望の場合、直接お電話、メールにてお問い合わせください。
遠方の方にもご対応させていただきます
SALOMON HPSシリーズについては別のページで詳細を
紹介していますのでそちらも併せてご覧ください。
パウダーボード定番モデル、男性も女性も迷ったらバーニア
【SCOOTER】24-25 DAYLIFE VERNIER
147cm / 151cm / 155cm / 159cm
121,000円(税込)
ゲレンデ / BC
はじめてのパウダーボードにも最適。
ノーマルボードからの乗り換えも違和感がない操作性と
ライディングフィールが魅力のモデルがデイライフバーニアです。
コンパクトかつ軽量設計による軽快なスウィングウェイト。
Sロッカーとテーパードシェイプが絶対的な浮力とパウダーでの操作性に優れます。
サイズラインナップも女性、男性向けにそれぞれ2サイズを展開しています。
男女問わずパウダーが苦手、チャレンジしたい方におすすめです。
細部に渡り調整、洗練されたシェイプは朝1のパウダーからグルーミング
午後の荒れた不整地も走破するオールラウンドに対応する珠玉の1本です。
147cm・・・148cm〜160cmで標準的な体重の女性向け
151cm・・・上記の体格以上また上級者の女性向け
155cm・・・160cm〜178cmで標準的な体重の男性向け
159cm・・・上記の体格以上または上級者向け
※あくまで目安となり、シュチュエーション等によっても
サイズセレクトは変わりますのでご不明な点はご相談ください。
最高のクルージングに応える1本
【SCOOTER】24-25 DAYLIFE THRUSTER
146cm / 150cm / 153cm / 156cm / 160cm
116,600円(税込)
ゲレンデ / BC
23-24シーズンにフルモデルチェンジされた新しいDAYLIFE THRUSTER。
緩やかなノーズロッカーと足元のキャンバーがパウダー、グルーミング
ともに快適な乗り心地を実現しています。
レディースサイズから大柄な男性もカバーする
豊富なサイズラインナップも魅力です。
デイライフバーニアをザ・パウダーボードとするならば
ザ・地形ヒットボードというイメージがこのTHRUSTERな気がします。
モデルチェンジ以前はまさにそうした乗り味が強かったところに
浮力がプラスされて得意なフィールドが広がりました。
実際に乗ってみると程よい全体の硬さとしっかりとしたエッジグリップ
ながら低速でもコントロールしやすく、あらゆる速度帯で
楽しめる1本になっています。
細くて長いパウダーボードの伝統的スペック、キレのある操作感と速さが魅力
161cm
118,800円(税込)
ゲレンデ / BC
長く、細いパウダーボードを代表するスペックのMt.CRUISER。
細いシェイプのメリットは初速の速さと切り返しの速さ。
初速が速いので浮力がつかみやすく、沢地形やツリーランでも
全長の数値に捉われない軽快な操作性が魅力です。
ただし高速滑走時はその長さが威力を発揮。
ハイスピードでのロングターンなど長い板ならではの醍醐味を味わえます。
Mt.Cruiserは前述したノーズロッカーはしておらず
フルキャンバー構造となっているのでノーズからくる強い
浮力はありませんが(全長とバインディングの位置で浮力を得ています)
その分、圧雪、不整地とあらゆるコンディションでの走破性が高く
キャンバー構造ならではの強いエッジグリップによりロッカー構造よりも
”ズレにくい”カービング性能が特徴です。
選択肢の多いセットバックによって圧雪バーンから
ディープパウダーまで、全開で楽しめるモデルとなっています。
しなやかさforサンデーボーダー、オールインワンのフリーライディングモデル
158.5cm
118,800円(税込)
ゲレンデ / BC
Mt. CRUISERのベースモデルとなるSPEED CRUISER。
Mt. CRUISERよりも3cm全長が短く、さらにキレのある操作性が
特徴となっています。
CASSAVESブランドに共通する、しなやかさforサンデーボーダーを
体現する実に扱いやすいフレックス、トーションを備えています。
基本構造はキャンバーなので強い浮力は感じづらいですが
安定感のあるカービングと、しなやかなフレックス、細いシェイプは
初速が速く、パウダーでもバランスが取りやすくなっています。
パウダーも含めてこれ1本でフリーライディングを
楽しみたいという方におすすめのモデルとなります。
当てたら最高
当てたら最高、もうこの顔です。
小雪に悩まされた23-24シーズンではありますが
行くところに行けばある!なんて言いながらしっかりと充実した
シーズンを過ごせた気がします。
限られた1チャンスを余すことなく楽しむためにも
適材適所なボードチョイスは必要不可欠です。
ご不明な点、行くところに行けば、の行くところとは?!
合わせてご相談ください。
まだまだ暑い日が続きますが24-25シーズンもパウダーを祈って
締めくくりたいと思います。
OGASAKA FACTORY BRAND 24-25 MODEL
SPINY★
0463-45-0313
office@spiny.co.jp
www.spiny.co.jp
神奈川県平塚市南金目102