土曜日
久しぶりに
息子の野球の当番だった。

なかなか色んなことに
協力できないでいるにもかかわらず
温かく迎えて下さるチームの皆様には
頭が上がらない。

野球を通じて
親子共々爽やかに生活が
送れていることに
心から感謝申し上げたい。


見上げると
上空には

今まさに福岡空港に
降り立とうとしている飛行機が

春のポカポカ陽気を割るような
ジェット音を奏でながら
ゆっくりと過ぎようとしていた。

その影がまるで翼竜のように
運動場に落ちる。


そこに響き渡る
声変わり前の体育会系 
ウィーン少年合唱団のような
少年たちの練習かけ声

バットの打球音

それを受け止めるパチッという
グローブ挟み音

輝ける春陽を受けながら
飛行機と子供達が奏でる協奏曲は

あたしに
なんとも言えない

ある種の悟りの境地を
もたらそうとしていた。


絢香じゃないけど
みんな同じ空の下なんだな〜。


当番なので作ってきた
ホットコーヒーを片手に

足元を見ながら
しみじみと感じ入った。


ああ
神よ仏よ
よろずの神よ

この春の光に照らし出された
穢れなき野球少年たちの元気な姿に

生きている喜びを感じる。
母であることの喜びを感じる。

本当にありがたい。
ありがとうございます。

こんなあたしの心の芯まで
ポカポカにしてくれるこの春光は
本当に何と素晴らしい恵みだろう。

わたしは毎日
なにを不満を抱いているのか
なにを寂しいとほざいているのか
なんなんだ?バカじゃないか?

家族みんなこんなに健康で
愛し愛される人がいる。

沢山のお客様に支えられ
ギリギリでも何とか食べていける
仕事を持っている。

地域の人達に挨拶を交わせる
環境を維持できている。
賃貸であろうと住める家がある。

女手一つであろうと
わたしなりの子育てを通じて
堂々と日本社会の一員として
生きていけているじゃないか。

わたしはわたしに対して
なんの文句や憂いがあるというのか。


わたしは
ヤジロベエだ。

あたしの重心は地下にあり
目に触れることはない。

揺れながらも
決して倒れない。

地球を揺るがす大地震が
足元を破壊しない限り
あたしは立ち続ける。

揺れながら前へ進み続ける
明日へ向かって揺れ続ける…

そして
そんなあたしは

今日も明日も明後日も
いつまでも愛の淵を彷徨って
いつも眠たい…。



本日もお読みいただき
本当にありがとうございました。


気だるく揺れる女
ひとみンでした🎶


★ひとみンのお店のホームページ
「夜カフェすぴの座」


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