オギーこと、荻野里枝子のアルバム「begin」を聴いています。


 今年の登山のときに新調したヘッドホンで、ひとり。P.M.22:00過ぎ。


 閉ざされた音の、その奥のほうから聴こえてくるオギーの歌声は、そっと近くに寄り添ってくれるように、優しい。「お願いね」。


 いままで直接聴くことしかなくて、それはとても贅沢なことなんだけど、正直、生の歌声に聴き慣れていたから、CDで聴くの、どうかな、って思ってしまっていた。贅沢なイチャモン。



 でも、



 こっちもいいな、オギーを独り占めしてるみたいで(笑) 


まあ、あんまりこういうこと言うとメンバーからまた蹴られそうだからやめとこうっと。






 荻野里枝子

 1st album " begin "発売記念ワンマンライブ〜摩訶不思議な世界〜



 われらSPINNIN RONIN with BOMBER がちょろっと出演し、一緒にステージさせていただきました!!





 
 降り立った二子玉川は、こりゃまあ、なんと栄えていることか。小粋な通りにオシャレなショップ、そして洗練を身に纏う人々。
 いつも通りのジーパン履いたぼくは、まるで上京したてのいなか者みたいにあたりをきょろきょろ、建物を見上げ、挙句じゃっかん道に迷うという始末。
 なんとかたどり着くと、加世田さんと真希がすでに待っていました。誰からともなく始まる、振り付けの確認。朝の気持ちいいオシャレ街で踊る3人、横を、不審がりながら通り過ぎる綺麗なお姉さんたち。




 ライブハウス・二子玉川GEMINI Theater 。


「spin」の吉祥寺star pine’s cafe もステキだったけど、こちらも良かった。





 今回はスピニン史上初めての、バックダンサーとしての出演。




 主役はオギー、われらは彼女の世界を盛り上げるためのバックダンサーだ、と確認しあったはずなのに、なぜか前へ前へと出てくるO西。


 自分で振り付けたのに忘れちゃうんだよねー、と何度も何度もステップを確認するBOSS。


 数日前に、ラグビー選手にでもなるの? というくらい筋トレをし、筋肉痛で腕がほとんど曲がらなくなっていたC-3PO・萌乃。


 本番前のリハーサルで撮影した、素敵な1シーンを切り取った写真の中で、驚愕のフェイスを披露してしまった横山選手。



 まともなのはヒューマンビートボクサー・BOMBERさんとわたしだけでした。やれやれですね。
 





 われらは今回、二つの作品でオギーとコラボレーションしました。


 ひとつは、ソーラン節。

 これは「spin」でもやった「hand」を披露させていただく形となりました。


 ふたつめは、「夜のさんぽ」。

 こちらの楽曲で、全開・バックダンサーズ。「海賊」をモチーフとしたパフォーマンスをやらせていただきました。
 各々のイメージするパイレーツ像を元に衣装を決めていったのですが、着替え時間の都合上、「hand」の和装ベースを引きずることとなったため、「和と海賊は共存することは可能なのか?」という不安を抱えながらの選定になりましたが、ステージ上でライトを浴びると、あら不思議。とっても楽しげな、愉快な仲間たち的な海賊たちに映っていました。
 でも、これはやっぱり、主役のオギーの存在が大きかったような気がします。オギーという絶対的なカラーに包み込まれた結果、ひとつの世界を形成することができたように思います。それくらい、ステージ上のオギーは素晴らしかった。



 ステージ上のオギーは素晴らしかった。


 ホントは、もう言葉なんか使いたくないんだけど。




 われらの出番が終わった後、加世田さんとこっそり回り込んで客席からステージを見ていたのですが、そこには、知っているようで知らないオギーがいて、その姿に、その歌声に、身動き一つできなくなった。




 オギーの連れていってくれる場所は、やっぱり、あまりに素敵で、この、「微かな変化をまとう この世界で」、いつまでも変わらないでいてほしいと願えるものだなと思った。


 まあ、あいつにそんな心配いらないだろうけど。



 


 終演後、遊びに来ていたスピニン・FUNK LOVERのみなさんともご挨拶して、なぜかぼくはインドカレーのおみやげをいただいて(ありがとうございます!)、

 みんなで近くの定食屋でご飯食べて、千葉アニキがひさしぶりに顔を出してくれて、加世田さんがおかわりしたごはんの量が多くてなかなか食べきれなくて。



 
 そんな、9月の終わりの日曜日。




 あー、しあわせ。






おつかれさん、オギー。



そして、帰りの電車。定食屋で飲んだビールで酔っ払うボス(笑)