自分の好きなように、思うように、歌を歌えたらどんなに人生が素晴らしくなるだろう?





 涙ぐんでしまいそうなほど素敵な歌に出会ったとき、ぼくはいつもこう思う。




 自分を「表現」する方法なら、いくつもあるだろう。ひとに「伝える」方法なら、いくつもあるだろう。




 でも、その無数の中で、なによりも素晴らしい方法は、歌、だと、実は思っている。




 ほかのやり方は多くの時間を費やす必要があったり、費用がかかったり、物がなければならなかったりする。



 歌は ” 声 “ があればいい。突き詰めてしまえば、ほかになにもいらない。そして、ほんの一瞬で、ひとに世界を見せ、想いを渡すことができる。




 これには敵わないな、って思う。







 歌詞とメロディー、どちらの方を優先するかという質問があるけど、当然どちらも欠かすことはできない。どっちも大事。オッシャレー、なものとかは、正直あんまり届かないから好きじゃないけど。あと、なに言ってるかわかんないのもダメだね(笑)それは、聞き取れない、と、意味不明、の両方。



 

 うちにもギターがある。アコースティック・ギター。これだけ歌に憧れを持っているのだから、かつて、踏み込んでみたのだ。


「はじめてのギター」


 コード表を見てもGとかCとかEとかFとかはまだ大丈夫だけど、♯ とかonなんちゃらとかはもう完全にパニック。そんなところに小指は届きません‼️ っていうのがいっぱい。
 いざできる曲を弾いてみよう、ってなっても、えーーと、テンポはどうするんだ? どんな速さで弾けばいいんだ? と楽譜を睨みつける始末。好きなように、好きなテンポでやりゃいいんだと気づくのに1週間はかかった。




 ユーミン大全集買ったのに......とほほ。




 あーあ。


 まあ、まだ完全に脱落したわけではないけどね。








 まあ。







 ギター弾けるようになったとしても、そもそもが音痴......



ってそれは違うか! 歌いたきゃ歌えばいいのだ! はじまりの一歩をまずは踏み出さにゃあね。

 
 うちにはアリ🐜のギタリストがいるので、彼と練習します。





 日々移ろい変わりやすいぼくだけど、いま、最高の魔法が手に入ったらぜひ歌いたい二曲がある。




 映画「シング・ストリート」の劇中歌である「 up 」



 映画「ジャージー・ボーイズ」に出てくる「 cry for me 」




 こいつらを思うままに歌えたら、もう‼️   どんなに毎日の色彩が変わるだろう、って。



 ぜひ聴いてみて。ぼくは本当に大好きな歌です。







 「 spin 」で歌ってくれている、オギーこと荻野里枝子。



 彼女の歌も、ぼくは大好き。本当に好き。オギーに好き好き言い過ぎてメンバーからは薄く勘違いされているけれど、そんなのたいした問題じゃない。それくらい、届いたから。彼女の歌は届くのです。




 この前の本番中も、裏で着替えながらしっかり耳を澄ませてた。お客さん羨ましいなー、って本気で思ってた。あの歌の世界に全身で浸れるのは、チケットを買った人だけの特権。オギーの歌を聴きにきた、ってだけでも十分な理由になり得るのだ。



 ぜひ、彼女の歌を聴きにきてほしい。


 ぼくたちもがんばります(笑)

「 spin1.5 」




そしてこれは個人的な希望だけど、いつかどこかで、オギーに「 cry for me 」を歌ってほしい......

 
 内緒ですけどね。