こんにちは。
スピニンの拓です。
昨日に引き続きの更新です。
..........。
さて、今日も元気に書いていこうと思います! やったーーー‼️
ふと気づけば、7月だったんですね。もう夏に片足突っ込んでたことにまるで気づいてなかったです。4月の終わりから「spin」のリハーサルが始まって、ついこの前までずーーっとそこに向かって回転してたから、ほとんどほかのことに目が向かなかったのでしょうね。5月なんて、なんの痕跡も残ってない。今年は5月すっ飛ばしたんじゃないの? って感じ。あーあ、可哀想な5月。
8月3日の追加公演「spin1.5」に向けて、7月もな〜、あんまり夏らしい爽やかな風が吹くことはなさそう。毎夏恒例行事だった「日本アルプス・登山の旅〜自然との対話〜」も行けなさそう。
まだ夜が居座っている山の頂上で、ひとり寒さに震えながら、それでもじっと耐えて、ユーミンの「ひこうき雲」を聴きながら朝陽が昇るのを眺めるあの最高の幸せ。
今年は行けるかなー? ここ2年ほど顔を合わせていないmont・bellのテント君もクローゼットの中で泣いているだろう。しくしく。
そして夏といえば、やっぱり怖い話‼️👻
スピニンのみんなで、それぞれ持ってる怖い話を百物語みたいに語り合いたい‼️ 焼肉屋で鉄平さんとまさしさんと3人でぽろっとしたことはあるんですがねー。(鉄平さんはとびきりの話持ってました!)
萌乃は大好きって言ってたし、憲章さんも関西時代の怖い話いくつか持ってそうだし、加世田さんは......リアルな人間の怖い話をたくさん持ってそう(笑)
ただ。
横山選手がね。
前に軽くそんな話題になったとき、けっこうしっかりキレてました。
面白いのに......。
ある住宅地の、大通りから一本奥に入った狭い道をぼくはよく自転車で通る。
大通りをそのまま行ったほうが近いのだが、高速道路へと続くこの幹線道路は運搬用の大型トラックがひっきりなしに行き交っていた。僕が乗るのは小型の折りたたみ自転車であるために、トラックの運転手の視界からは見えづらい。こんなところでつまらない事故に巻き込まれたらやっていられないと、去年の秋頃から、少しばかり遠回りになるこの閑静な通りを使うことにしたのだ。
曲がり角に、古い鏡がある。視界の悪い曲がり道で衝突を避けるために設置されたものだろう。
ぼくはこの鏡を絶対に確認する。この通りを使いはじめた頃、特にスピードを緩めることもなくそのまま曲がり角を曲がっていた。もともと人通りのほとんどない道だ、そうタカをくくっていたのだ。そうして、ある日、向かい側から来ていた歩行者に気づかずに曲がろうとし、あやうくぶつかってしまいそうになることがあった。それ以来、鏡を見ることは習慣化し、いまでは無意識にそこへ目がいくようになっていた。
その日は、午前中から細かい雨が降り続いていたせいで道路は黒く濡れていた。雨は止んだとはいえ、夕方になっても厚い雲が陽の光を隠し続けていた。
ぼくはいつものように自転車に乗っていた。曲がり角の手前に差し掛かった。鏡に、多くの人が映っていた。10人くらいだろうか、みな雨合羽のような薄暗いものを着て、フードを被っていた。狭い道は埋め尽くされたような格好だった。
ぼくは思わず強くブレーキを引いた。そして自転車を降りた。乗ったまますり抜けることはできないと思ったからだ。自転車を押しながら進んだ。そして、角を曲がった。
誰もいなかった。
だから、とっさに、こう思った。あれは別のところを映している鏡だったのか。いままで勘違いしていたのだ、と。ぼくは鏡を振り返り見た。鏡を見つめる自分が映っていた。そして、少しした後、いや、ぼくは間違えてなどいないと思い直した。確かにこの鏡は、この道を映している。周りには自分以外に誰もいなかった。抜け道のようなものもなかった。
ぼくはしばらくそのまま自転車を押して歩いた。なにかを考えているようで、なにも考えていなかったような気がする。要は、よく覚えていない、ということだ。
そのあとなにか変わったことは? いや、特にない。
現実ではこんなものだ。
「spin1.5」のビジュアルもおばけっぽいけど、
決しておばけの話ではありません。
お楽しみに〜👻