小さい頃は 神さまがいて 不思議に夢を かなえてくれた

 

 

 なにかの始まりのようなわくわくするイントロのあとに聴こえてくるフレーズ。

 松任谷 由実 「やさしさに包まれたなら」の歌詞。

 

 きっとみなさん、誰しも聞いたことがあるんじゃないかなって思います。井上陽水の「少年時代」、山下達郎の「クリスマス・イブ」と並ぶ、いつの時代でも色褪せない、日本人の心に寄り添う曲。

 

 そして、ジブリ映画「魔女の宅急便」のテーマ曲。

 

 今日は武術クラスから帰ってきたらテレビで「トトロ」をやっていました。わあー、トトロだーと見ていたら、

 

 数年前にちょっと微笑んでしまうような”仮説”を立てたことを思いだしました。もちろん仮説なので、たぶん違うけど、自分の中で勝手に楽しんでいます。

 

 

 

 「やさしさに包まれたなら」に出てくる”神さま”とはトトロのことなんじゃないかな? 

 

 つまり、この曲の主人公は大人になったメイちゃんかもしれない、と。

 

 

 そう思ったことのそもそものきっかけは、「魔女の宅急便」のテーマ曲が内容と全然合ってない、ってところでした。

 

 「魔女宅」のテーマ曲はみなさんご存知、二曲あります。「やさしさに包まれたなら」と「ルージュの伝言」、どちらもユーミンの曲です。前者は、まあ、ぼんやりとは当てはまるかもしれませんが、「ルージュの伝言」は浮気された女が出て行く話です。まったく「魔女宅」と関係ない!! なんでこの曲がテーマ曲に? と思いません? ユーミンはなにを考えてこの曲たちを書いたのか。

 

 

 1988年に「となりのトトロ」公開、翌1989年に「魔女の宅急便」公開。

 

 「魔女の宅急便」のテーマ曲を依頼されたユーミンは、とりあえずジブリの作品を見てみようとした。そこで直前にやっていた「トトロ」を見た。サツキとメイの姉妹。ユーミンは思った、この姉妹はどんな大人になるんだろう? 

 

 気になったユーミンはサツキとメイの曲を書こうと思った。「魔女宅」関係ないけど、いいや、と思った。(ユーミンって、そんな人じゃん?(笑) 怒られそうだけど) 

 

 メイが大人になったある朝のこと、彼女は昔のことを思いだしていた。もうぼんやりとしてしまった遠い記憶。わたしが小さかった頃に見た「あれ」はいったいなんだったのだろう、確かにそこにいた温かい感触。それを思うと、不思議と心がじんわりしてくる素敵な思い出。もう神さまはわたしの前に現れてはくれないけれど、きっと、あらゆるものに形を変えて、わたしにささやきかけてくれているはずだ。だから、わたしは大丈夫だよ。 という曲「やさしさに包まれたなら」。

 

 となると、「ルージュ」は姉サツキの歌になります。そう、大人になって結婚したサツキは夫(カンタ?)に浮気をされてしまいます。その事実を知った彼女はバスルームに真っ赤なルージュで伝言を書き、家を出てしまいます。傷つき、不安な気持ちを抱えたまま列車に乗り込み、”彼の母親”の元へ向かいます。なぜ彼の実家へ? 家を出た妻が実家に帰るのはよくありそうですが、サツキはなぜ実の母の元へ行かないのか。それは、病気で入院していた母の命はやはり長くはなかったのです。だから、彼の母の元へ向かったというわけです。

 

 このように考えてみると、なかなか強引ですが(笑)、サツキとメイのことを歌っているのかもしれない、と思えて、ちょっと二人のその後を想像できて楽しめるのです。単純にハッピー、じゃないところがユーミンらしいとも思えたり。

 

 まあ、少し調べたら全然違う、ってわかるんですけどね。あくまで、妄想ですから!

 

 

 

 でも、「となりのトトロ」で起こったような、素敵で、思いだすとちょっぴり切なくなるような思い出がいつまでも彼女の中に残ってたらいいな、と思うから、この先もぼくはずっと「やさしさに包まれたなら」を聴くたびにこの”仮説”をふんわり思い浮かべて、ニヤリとします(笑)

 

 

 いまは「創業X」に向けてリハーサルを重ねる日々で、なかなかほかのことに目がいかなかったりするけど、「トトロ」は、ね、いつ見てもいいね! いい気分転換になりましたー。

 

 

 みなさん、「となりのトトロ」も「魔女の宅急便」も見て、それからわれらSPINNIN RONINの「創業X」もちゃんと観てくださいね! ジブリもいいけど、スピニンもね!

 

 

明日もがんばってきます!! 

 

 

(真似してがんばって描いたけど、なんか細い……)