私:「お願い!付いてきて」
友達:「あんたいつになったら、一人でトイレ行けるんよ」

 

 

 大学の休み時間、よく友達にそう言われていました。
そんな私たち大学生が、晴れて「看護師」として働きだしたのが2015年。
私は地元の県立病院へ就職しました。中学生の頃、”看護師になる”と心に決めた時から、この病院で初期教育を受けたいと考えていました。私が、人生の目標その①を達成した瞬間でした。

 

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ALS患者さんの尖足予防グッズを作成した時の写真
 

 配属されたのは6東病棟で、「消化器内科・神経内科」の混合病棟でした。病院は急性期病院の3交代制度でとても忙しく、看護師の間では「帰れない」と噂になるほどの病棟でした。業務とは別に初期教育制度も整っており、毎月研修と課題が山のようにありました。感覚では”毎日病院にいる”そんな状態が続いていました。そして看護師1年目の終盤、とうとう「人生どうなっても良いや。病院から離れたい。」そんな感情が芽生えました。

 

 しばらくは気持ちをコントロールしながら働いていましたが、ついに限界がきました。看護師1年目のケースレポートの提出を終えると、おもむろにネットを開き、「海外 旅行 女子」と検索しました。調べてみると初心者にはチェコが人気だと知り、「チェコ、ウィーンへの旅」を手配し予約。


"病院から離れたい"

 

 

ただそれだけでした。

日頃の感情と置かれていた環境が、1人でトイレに行けなかった私をつき動かしました。

 

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チェスキークルムロフより

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プラハで有名な時計台

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特等席でザッハトルテを食す

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ちゃっかりミュージカル鑑賞