野茂の引退、、、 | The Days of Spine Surgeon

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外科医の初心を忘れないように、書いていこう、、
ドラゴンズを応援していてはいるが、、親会社は嫌い

野茂の引退、、、ショックだ、、、
いつかはこの日が来るとはわかっていたが、野茂英雄はまさしく
自分にとってヒーローであり、救世主だった。

1995年5月、NYのシェアスタジアムにまだデビュー間もないドジャーズの野茂がやってきた。
ちょうどNYに留学していた自分は同僚たちと大挙して野茂を観にいったのである。
そのころの自分はというと研究もいまいちでボスともうまくいかず
人種差別されてるからな、、などとアメリカの孤独な境遇にすねていた時期だ。

野茂ねえ、、通用すんのかねえ、、
日本劣等感にいらついていた俺は野茂さえも信じていなかった。

そしてマウンドに野茂が現れた、、あのトルネード投法だ。
メッツのホームであるシェアスタジアムはブーイングと失笑だ、、
なんだ変則ピッチャーか(笑)と小馬鹿にした雰囲気が流れた、、、

「くそお、、野茂!アメリカに目にものみせてやれ!!」
俺は心のなかで叫んだ、、


振りかぶって野茂は投げた!
ものすごいストレート!!!
ミットにスパーン!!!とすごい音が響いた!!!
一瞬の静寂のあと、、、
「うおおおおおおおおおお、、、のもおおおおおおおおお!!!!」
シェアスタジアムにつめかけた日本人の大声援が響いた!!
さっきまで馬鹿にしていたアメリカ人も呆然としている!!!

「みたか!!!!これが日本の野茂だ!!!!!」
今度は本当に叫んだ!!!なぜか涙が大量に出てきた、、、
俺だけじゃない、、日本人が何人か泣いてる、、、
そうか、、みんなアメリカで孤独と差別と望郷と戦っているんだ、、
野茂だってそうなんだ!でも野茂は真っ向勝負で戦っている!!

野茂はあの無表情のままメジャーリーガーと戦い、三振を奪っていく、、
俺はすねてるだけだ、、野茂みたいに立ち向かっていくんだ、、、

あのとき、野茂英雄にもらった勇気、俺は忘れてない。
いまでも俺を支えてくれている。

ありがとう、野茂英雄。
俺のヒーロー。