19時の摩天楼

虚構から現実への回転ドアを出れば

小さな溜め息がこぼれる

 

鈍いヒールの音に追いかけられ

昨日へと帰っていくみたい

 

すべてが他人事なら

車窓の景色も魅力はないでしょう

群衆にのまれ

脚先の痛みを知り気付くことがある

 

眼下に広がる競技場は夢をどこに運ぶのかしら

強者たちがひしめき明日を削っていく

 

例え弱い独りだとしても

私は歩いて行く

夢がある限り世界は廻り愛を育んでいく

 

雑踏の中脚を取られ痛みを知り

歩き方を知り

ひとは優しさと強さを知る

 

楽園のドアはあの青空に続く道

今の私には眩しすぎて

 

冷たい夜は加速度を増し

弱い自分をあざ笑う如く

傷跡はうずくけれど

現実は夢へと救われ朝陽に帰る

 

一歩ずつで良い

日々の暮らしに臆することなく

歩いて行こう

夢という貴方に近くなるために