車窓の景色は若き日の幻
十八の夢を何処に忘れ去りしか
荒波に揺れ船は錨を下ろし
行方を風に聞かん
磯路の景色は海花の雪か
先知らずして独り道を説かん
博に身を置き
堂で厳に羽を清めようか
夜半の月を眺めながら
我が心に愛影を落とした先達と共に在らん
詠み人知らぬ音楽が
二人の命を爪弾き
海峡を渡り思い出に消えてゆく
ここに居りて後悔は路上の岩か
世去れ世去れとばかり己の罪を咎めん
心の底思い出が過ぎ去れば
風がさざ波を運ぶよう迷いは岸に辿り着かん
愛いちず雪を溶かし
青い恋がまた野辺に芽吹くのか
ひとの無常が僕の心をまた彩るように
今宵ひと時希望に酔いしれよう