好きな人はいるの?

君にとってそれは・・・

風に聞くようなナンセンスな質問だろう

 

心に悲しみと愛しさは半分ずつあるらしい

愛しさはひとを大人にし

悲しみはひとを美しくするという

 

記憶のなか僕はたたずんでいる

君を好きでいたこと

時を経ても変わらない気がする

 

なぜ追憶は傷をオブラートで包むのだろう

悲しみにさよならできない僕を笑うように

春風が通り過ぎてゆく

 

夢を見ているのか

現実を生きているのか

それさえも分からない

 

さくら色は残酷で僕を君の所へと運ぶ

まるで僕は時の旅人

君は春に現れる時を巻き戻すという妖精のよう

 

確信がおぼろげになるように

愛も優しさをまとい

僕は季節にたちすくんでいる

 

青春は蜃気楼

手を伸べれば消えてしまう

山のてっぺんで風に吹かれるように

危なげに前だけ見てる

 

もういいだろう

やり場なく生きている追憶は胸に止めて

僕は春の風に身を任せてこの人生を歩いて行くよ