何故別離を選んだのか
あのひとの面影が消えない

幼い春が去り
夏がゆき秋厳しさを知る
それ故だろうか
ひとの優しさを知る

痩せてゆく陽射しが教えてくれた
夢削り年老いていくこと
大海に漂う小舟のよう
貴女は心細かったのだろう

無言の優しさ
これ以上のものがあるだろうか
空の限りない青は何も語りはしない

決して生きることを讃歌はしない

ただ紫蘭の花を見つけたこと
道に咲くささやかな彩り
ただそれだけでいい
僕は強く生きてゆけるだろう