風が冷たい日曜日
君が後ろをついてくる
時々 躓いて
僕の背中に追突する
『何で急に止まるの?』
『いや、君が躓いたから』
『あなたが急に止まるからよ』
『じゃあ、先に歩きなよ』
『そうね。分かった。』
そういって君は
僕の隣を追い越して
勢いよく歩き出した
そして
やっぱり躓いた

『ねぇ、やっぱり危ないからこっち来たら?』
『私ね…。』
そう言いながら、君はそっと振り向いた
『私ね、
あなたに出会って、
この世界は
私にも優しいのだと
始めて そう思ったんだ。』

『ねぇ、いつも後ろを歩いてつまらなくないの?』
『別に。そんなことないよ。』
『そう。なら、いいけど。』
怪訝そうな顔で
君はまた歩き出す
だって、
僕がうっかりしてたら
躓いた君は
今度は派手に転ぶじゃないか
だから 全然つまらなくない
けど、
…それは、言わないことにした。

『ねぇ、早く。』
『だから、危ないって』
相変わらず、
躓きながら 楽しそうに歩く君
僕はいつも
手を伸ばせば
届く距離で
君の後ろを歩き続ける

Raid