彼女がつぶやいた


『まだ帰りたくないね』


『そうだね』


手を繋いで歩く




『花が咲いてるね』

『ほんとだ』


『今ね、押し花を作ってるの』

『へぇ、そうなんだ。うまくできた?』

『まだ、わかんない。』

『そっか、楽しみだね。』


『できたら、見せてあげるね』

『うん。』



彼女がニコニコの笑顔で見上げる

僕の左手をつかむ小さな手のひら



『明日帰るの?』

『うん』

『やだな。』

『……。』





夏休みの最後の日はいつも少し寂しいね








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以前、受けたダメージが、

案外深いところに刺さったらしく、

今でもたまにジワリと痛くなる。


現実にもどると、
そういうのも一緒になって戻ってきたみたい。



なんだか、疲れちゃった。

でも、がんばる。

がんばる。



やっぱ夏は苦手です。




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