✅ GIANTタグの歴史と特徴
・Giant Records は1990年に設立され、
・1990年代〜2000年代初頭にかけて多くのオフィシャルバンドTシャツを製作
・1991〜1995年:タグは『Giant / Tultex』『Giant / Anvil/Tee Jays』など複数使用され、
素材はコットンやコットン/ポリの混紡がありました
・1996〜2003年:引き続き若干の変化がありつつも、Giant製ボディは継続使用 。
・90年代〜2000年代の “Giant タグ付き” は正規のビンテージ品である可能性が高いです。
✅【GIANT タグ 年代別解説&イラスト】
🟥① 初期タグ(1990年代前半〜中盤)
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年代:1990年頃〜1996年頃
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特徴:黒地タグ
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左側に**赤い「G」**が大きく、その中に「i」が組み込まれたデザイン
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「giant」のロゴの下に「100% COTTON / MADE IN U.S.A」などの表記
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使用例: NIRVANA、METALLICA、PEARL JAM など
🟧② 中期タグ(1996年〜2001年頃)
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年代:1996年頃〜2001年頃
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特徴:
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初期と似ているが、「giant」ロゴの下に**「ANVIL」など別ブランド表記なし**
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一部は「PRINTED IN U.S.A」や「ASSEMBLED IN MEXICO」などの表記が増える
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使用例: KORN、SLIPKNOT、TOOL など
🟨③ 後期タグ(2002年〜2005年頃)
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年代:2002年頃〜2005年頃
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特徴:
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「giant」ロゴの下に**「ANVIL」などの小さなロゴやコピーライト表記**が入る場合あり
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サイズ表記が大きくなる
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使用例: LINKIN PARK、GREEN DAY など
🟦④ GIANTロゴのみ印刷(2000年代後半〜)
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年代:2006年頃以降
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特徴:
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タグが無くなりプリントタグ化
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襟の内側に「giant」ロゴが直接印刷
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GILDAN製などのボディにプリントされていることもある
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※2004〜2008年に使用された、スカルデザイン入りタグ
※1990年代当初のオーソドックスなロゴタグ
⚠️ リプリント品に注意
最近、90年代風の
「ビンテージ加工リプリントTシャツ」が多数出回っています。
特に日本のオンラインフリマ等では、
「Giant製ボディ/タグがついた再プリント」
「畳みジワやユーズド加工あり」
といった表現で販売されており、
本物ヴィンテージと誤認されやすくなっています 。
©が付いているのもあるので
正直ややこしいです。
🔍 本物かリプリントか見分けるポイント
■3 つの時代で見る(+背景も強化)
初期期(1991〜1995年)
タグのバリエーション
「Giant / Tultex」や「Giant / Anvil」「Giant × Tee Jays」など
複数が同時期に使用されていたのが特徴です
素材
100%コットンだけでなく、希少なコットン/ポリ混紡(50/50)も存在します
背景
Giant Records は1990年に Irving Azoff と Warner Bros による
ジョイントベンチャーとして設立され、
バンドTシャツのメジャーブランドとして急速に支持されました
中期(1996〜2003年)
製造地の変化
90年代後半になると、生産が主に米国外(エルサルバドル、メキシコなど)へ移行し、
タグには「Made in El Salvador」「Assembled in Mexico」
といった表記が増えます
ウェブ表記
1998年ごろからは「giantmerchandising.com」などの
ウェブサイトアドレスが入ったタグも登場し、
少しずつ現代的な情報を取り入れ始めます
注意点
Metallicaのタグに「1994」の著作権表記があるものも見受けられますが、
これは契約年であり製造年とは限りません
後期(2004〜2008年)
スカルタグ登場:2004年末から「スカルモチーフ」のタグが採用され、2008年まで主流となりました
双ブランド展開:例えば2007年には、ポケモンや任天堂と共同のタグなど、コラボ風デザインも見られます
タグ廃止期へ:2008年を境に、GiantのTシャツ製造から徐々に撤退し、タグすら存在しないものも登場しました。
🛒 選ぶときのアドバイス
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タグをじっくり比べる:1990年代中期のGiantタグ(Tultex併記など)を画像検索で確認。
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ステッチ(縫製)を見る:袖・裾にシングルステッチがあればオリジナル率UP。
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プリント裏の透け感チェック:オリジナルはプリントが裏に厚く透けにくい。
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価格と出所:中古市場(ヤフオク、セカスト等)で1万円前後で売られているものは真贋の見極めが必須。
🧾 まとめ
1990〜00年代に製造された
実物Giantタグ入りTシャツは正規品の可能性高し。
しかし、近年多く出回るのはリプリント(再プリント)加工品。
タグ、ステッチ(縫製)、プリント質、生地の重厚さ、
価格・販売場所など、複数項目をチェックして判断するのが安全です。